2025/3/11 14年前の今日。留学コンサルタントとして。
14年前の今日、私は東京のオフィスビルの中で地震に見舞われました。
今まで経験したことのないような揺れの中で、恐怖を通り越してある種の覚悟さえ感じた瞬間は今でも鮮明の思い出されます。直接的な被害に合われた方々のことを比べれば、緊急時ではあったもの、今思えば安全は確保されていたのだと思います。
それでも首都機能は完全に麻痺し、電話も使えない状況の中で一刻も早く家族のもとに戻りたい一心で私は30キロの道のりを徒歩で歩き始めました。大学生の頃には毎年のように100kmを一晩であるくイベントに参加をしていたので、体力的には決して難しくないと思いましたが、実際には人混みと街中いたるところにある混乱で家についたのは真夜中。それでも家についた安心感は何事にも代えがたいものでした。
そこからの数日間は日々流れてくる情報とのにらめっこです。仕事柄、外国人の友人も多く、彼らに対して日本の情報を伝える事が自分の役割と信じて行動をしていました。(その少し前にニュージーランド・クライストチャーチの地震の時に同じようにしてくれた現地の友人からのKindnessをPay Forwardしたかった気持ちもあります。)
その時の気付きは今でも忘れません。外国人である彼らの大使館や海外メディアなどを通して得られる情報と我々が日本人として得られる情報に大きな差があったことです。
あの頃は私も何が正しくて、何が誤った情報のなのか?大いに迷った事を覚えています。それでも一つの情報源しか持っていなかったらと思うと、その情報を信じて動くほかありません。
いろいろな立場のいろいろな情報を得られたからこそ、正しい判断が出来ることをその時の体験は私の人生の教訓として、今でも深く刻まれています。
一つの国で、一つの価値観を土台とした環境にどっぷりと使っていると見えないもが、少し違う視点とネットワークを持つ事で全く違う視点を与えてくれる。思い返せば、私にその視点を与えてくれたのは留学であり、海外とのネットワークでした。
そして、先の震災を通してその重要性を実感することになりました。
私のライフワークである留学は教育という枠にとらわれず、もっともっと深い価値を持っていることを確認するに足る経験であったと今でも思います。そして、その経験を未来に繋げていける立場にある幸運を噛み締めて、これからも留学コンサルタントとして生きていこうと思う、本日2025年の3月11日です。