父:徹 45歳 自営業オーナー
母:紀子 43歳 夫の会社に勤務兼主婦
娘:あかね 13歳 私立中学校1年生 塾に通う
両親ともに自らが若い時期に留学をしたかった。
当時、両親の親(あかねの祖父母)を含めた周囲の反対や自分達の能力不足から中高時代の留学は諦めざるを得なかった。
大学に入って何度かは海外に行ってみたが、両親は長期留学には依然として反対だった。自ら資金をためてなおかつ英語の勉強にも一層の努力をするまでの気力は無かった。あっという間に大学4年生となり就職活動に忙しく、留学に対する情熱は自然に消えていった・・・。
あかねは、小さな時から活発な子供だった。人見知りせず、幼稚園から現在に至るまで友達は多い。塾に通うが、机に向かって長時間集中できるタイプではなかった。学力は平均的。順位や偏差値には興味はなかった。
留学コンサルタント 「なぜ海外英語研修、親子留学に行こうと決めたのですか?その動機、きっかけは?」
母 「自分が英語の世界で実際に生活を体験したかったことと、娘の実践英語学習のきっかけ作りのため。」
留学コンサルタント「将来の計画は?留学を視野にいれての短期親子留学だったのですか?」
母「思いつきですね」(笑)
多くの長期留学希望者が短期留学をきっかけとしています。 始めて異文化という鏡に自分を映してみて、好奇心を刺激される子供たちは潜在的に多いのです。 短期留学はそのような意味で子供の将来の方向性を見極める良いアンテナの役割を果たします。
あかねが小学生6年生になった頃、思い切って母子で1週間の海外英語研修に参加した。アメリカ西海岸でのホームステイで、母は気ばかり使い、食べ物や生活習慣の違いで早く日本に帰りたいと思ったほどだが、あかねは異文化をすんなり受け入れ、おまけに片言の英語でホストファミリーの子供たちと楽しく遊んだ。
親子短期留学の体験が、あかねの心に火をつけた。
「アメリカにもう一度行ってみたいな!」「ホストファミリーは何しているだろう?」などと言い始めるようになった。母の10代の留学は叶わなかったが、我が子に自分の夢を託すことが出来ると思った。
父も賛成した。
彼は脱サラで、和食の店を経営している。自分の思うところを叶えようと30歳で会社を辞めて、好きだった和食の道に入り、3年後に独立した。母は、接客があまり得意でないので、主に経理で彼の手助けをした。
母は、あかねを留学させて自分の夢を託したいと思うが、父の腕一本が頼りであり、彼に何かあったらと思うと、母はあかねの長く続くであろう留学に不安も覚えた。
しかし、彼はあえて娘には今を一所懸命に生きることの大切さを知らせたいと考え、留学に踏み切った。
もし、途中でお互いに何があってもそのときは仕方の無いこと。そんな時は帰国してもいいとあかねは両親に話し、娘の教育は日本からアメリカに移すことに決まった。
(※学校によっては3月以前に発表する)