日曜コラム メイン州のロブスター
今週の学校訪問は、月曜日から金曜日まで冬のアメリカ東海岸地方で、
雪、雨、霧、曇り、そして晴れを体験するという、ユニークな旅でした。
旅の終着点はメイン州のポートランドでした。
メイン州で世界的に有名な食べ物といえば、ロブスターです。
ポートランド空港でハーツレンタカーを返し、
その車で空港敷地内にあるヒルトンホテルまで送ってもらう道すがら、
ポートランドで美味しいロブスターのレストランを聞きました。
ドライバーさんが教えてくれたのは、DiMillo’sという
ポートランドの港に浮かぶ船のレストランでした。
ボストン郊外(ボストン市内のPier4は閉鎖されました)
にあるAnthony’s Pier 4で2年ほど前にロブスターを食べた時には、
その美味しさに感動しましたが、そこよりもDiMillo’sのほうが、
さらに取れたてロブスターといった雰囲気が漂い、
メニューにはロブスターサイズが4種類もあるのです。
大きなロブスターは2ポンド(約900グラム)以上もあり、
小さなものでも1ポンド1/8とメニューにあります。
「どれくらい大きなロブスターですか」と陽気で親切なウェイターさんに
質問したら、「ちょっと待ってね」とキッチンに行き、
生きたままのロブスターを大きな皿に乗せて持ってきてくれました。
今までに見たこともない巨大ロブスターでした。
学校訪問は観光旅行と違って、地味でドライブがやたらと多く、
生徒も親も学校では緊張し、長い車中の移動なので疲れが溜まります。
旅の中日くらいになると夕食をパスする生徒も多くいます。
この今までに経験のない学校訪問という外国旅行で
最終日をポートランドやボストンという東海岸の海辺の都市で
迎えられることの最大のアドバンテージはディナーに
美味しいシーフードが食べられるということではないかと思います。
ロブスターをこの地方では、まるごとボイル(ゆでる)か
ベイク(焼く)というとても単純な調理で食べるのが人気です。
フレンチのようなこったソースと繊細な料理の演出はありません。
ロブスターが丸ごと皿に盛られてきて、それをオリーブオイルにつけて食べます。
冬の時期、メイン州のロブスターはとても美味しく、
日本で食べる半分くらいの値段で食べることができます。
また、ワインやホップの香り豊かなビール、IPAも日本の半額程度で
気軽に楽しむことができます。
学校訪問の帰途に1日観光でなく、食べ歩きを入れるならば、
海岸通りにシーフードレストランがたくさん並ぶメイン州、
ポートランドをぜひお勧めします。