日曜コラム 体調の変化
スイスの学校訪問から帰国して2週間ほど経つのですが、
左肩が時々激しく痛むことがあります。
肩こりは今まであまり経験したことが無く、いわゆる四十肩、
五十肩とも幸いにも縁が無く、趣味の剣道、テニス、そしてジョギングも
楽しんでいるのですが、正月明けくらいから左肩が激しく「こる」
ようになりました。
スイスは真冬で、最初の宿泊地だったジュネーブでは雪がちらつき、
翌日はアルプスのスキー場にほど近いレザンでの滞在だったので、
ジョギングはできませんでしたが、イタリアとの国境付近まで南下した、
ルガノには、雪はなく東京と同じような朝だったので、
それまでの運動不足を解消しようと、30分ほどルガノ湖の周辺を
2日間で3回ジョギングしました。
運動することが、すなわち体調を整える基本であり、
それが30年以上続いているので、少し寒くても暑くても、
場所がどこであっても、運動は欠かせません。
帰国して、皇居外周のジョギングを再開しましたが、
3キロ付近、ちょうど二重橋にさしかかったころから、
左足のふくらはぎが痛くなったので、ジョギングをやめて歩きました。
軽い肉離れを起こしたようです。
左肩の不調と左足の筋肉痛、今まで経験したことのない
体の変化に戸惑いを感じざるを得ません。
そこで過去半年ほどの運動歴を考えてみました。
気が付いたのは、朝の竹刀の素振り500回ほどで、
そのうちの100回ほどを左手だけでやっていたことです。
また、基本稽古の時に、切り返しといって相手の面を左右から
打つ動作があるのですが、それも数回は左手だけでやっていました。
この動作が左肩の痛みの原因かどうか、まだわかりません。
しかし、力にまかせていつまでも同じように運動できるように、
人の体は作られていないということだけは、実感できるます。
左肩の痛みも左足の軽い肉離れ症状も、いわば肉体が精神に発する
警告のようなもので、それに気づかないと体のバランスが崩れしまい、
仕舞には、体調を崩してしまいかねません。
次の学校訪問が1週間後にあります。
前回の教訓を生かして、人の体も無常であることを
ポジティブに学びたいと思います。
そうすることで、新しく発見できたことを、これから留学する人たちに
伝えることができます。
体の物理的特性に自己満足を感じるよりも、
精神の発見をもって、人のためになるほうが、
体調も良いと感じる年齢に達したのだと思います。