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#6 ボーディングスクール-コミュニティーという考え方

<昨日のブログに続きます>
15名以下の少人数によるクラスが生徒の個性をより伸ばすということを確信しているのがボーディングスクールの教育の根本にあると思います。彼らは何よりも授業を大切にします。ボーディングスクールのコミュニティーという考え方もその基本は授業にあると思います。
ボーディングスクールでは、成績評価の内容を公開しています。中間期末などの定期試験、宿題のできばえ、授業への参加度、課題への取り組みなどが均等に評価されるといえます。したがって、授業中の態度がどうであれ、試験が良ければ高い評価がされるというわけにはいきません。また、その逆に試験の結果が悪くても、日々の努力を欠かさなければ落第は避けられると思います。
先生と生徒は授業を通じてお互いをより良く知っていくようになります。
この学校生活においては当たり前のことが、日本ではそうでないように思えます。たとえば、日本では授業がそれほどまでに大切にされているでしょうか。ボーディングスクールでは、少人数クラス、活発な意見交換、グループワークという状況から、居眠りや授業以外のことをやるなどということは、ありえないことです。もし、ボーディングスクールで居眠りをしている生徒がいたとすれば、先生はその生徒を保健室に送ることでしょう。もし、授業を無視して、他のことをやっている生徒がいるとすれば、それは重大な規則違反となります。
授業を尊重しない生徒は、ボーディングスクールのコミュニティーでは生活していけません。
ボーディングスクールと比較した日本の中学、高校の現実はどうでしょうか。目標とする大学に入学するために、もし高校、中学、そして小学校が、そのための準備というように考えられるのであれば、授業そのものが、すべて大学の試験に合格するための知識と学習技術習得のために使われるというようなことになりかねません。試験に出るか出ないかが生徒にとっては大切な要素となります。それゆえに、授業のありかたも、試験に出ることを優先して、合理的に教えてくれる先生が生徒にも喜ばれ、学校としても評価されることになるのではないでしょうか。
個性の尊重や教育の尊厳という意味では、ボーディングスクールでの教育、すなわち授業が最も大切と考えて学校が組み立てられるほうが生徒が納得できると思います。

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