帰国生への覚醒
昨日の仕事納めの日に帰国した生徒がご両親と共にオフィスに来てくれました。
まだ11歳の彼にとっては、「今後のこと」というテーマの話は、
いささか時差ボケを復活させてしまったようで、
私やご両親の盛り上がりとは裏腹に、椅子に座ったまま、
目が閉じられて、静かに眠りに落ちていくのが見て取れました。
それも仕方がありません。飛行機での長い旅を終え、
緊張感から解放されたわけですから、ご家族で良いお正月をお過ごしくださいと、
挨拶をしようと思っていた時に、私の二男がオフィスにやって来ました。
そのご家族に二男の養蜂のこと、NHKのEテレビジョンで放映されたことなどを
お伝えしてあったので、その本人が来たことに
「あっ、蜂蜜の斉藤さんですね。今、蜂蜜、お持ちですか。」となりました。
二男も少しばかり仕事に慣れてきたので、
「どうぞ、こちらがアカシア蜜です」などと、
皆さんに小さな試食用のスプーンで3種類の蜜を味わってもらいました。
すると、今まで、とろんとしていた時差ボケ復活の生徒が、
蜂蜜をなめたとたんに、カッと目を見開いて、
「美味しい」といった生き生きとした表情になるのです。
お母さんもお姉さんも彼の変身ぶりに嬉しく驚いている様子です。
そして、お父さんも国産蜂蜜に肯きながら、
「美味しいものだからこそ、どう売るかが問題なわけです」という
ご自身の専門分野のお話になっていきます。
美味しいものは、人を魅了します。
もしかすると、最初に蜂蜜があれば、
彼にとって、今後のことも眠くならないテーマとして、
コミュニケーションが成り立ったかもしれません。
いずれにしても、小学生にして留学した生徒に、蜂蜜を通じて良い体験を、
年末にできたことが、私にはとても嬉しく思いました。
余談ですが、二男の養蜂のテレビ番組が
1月6日、午前11:30、NHK、Eテレにて、再放送されるそうです。
私的なことですが、私がお世話している生徒やご家族にも、
二男のテレビを見ていただき、とても嬉しく思います。
これを機に、二男が自分のしていることで、
世の中に少しでも貢献でき、喜んでくれる人が増えてくれればと思います。
留学も養蜂も簡単に完成できるものではないがゆえに、
それに向けての努力が貴重であることは間違えありません。