休日コラム 暖かな冬
今日は国民の祝日、天皇誕生日です。
いつも天皇の居所である皇居を昼の時間にジョギングしているのですが、
今年はとても暖かい日が続いています。
マスコミではこの暖冬をエルニーニョ現象だといい、
世界でもかつてない暖冬、日本でも史上二番目の暖冬などといわれています。
私が中学生であった頃の2学期の期末試験の一時間目、
鉛筆を持つ手がかじかんで、試験が終わったあとに、鉛筆がうまく手から
離れなかったのは、はるか江戸時代の記憶のように思えてしまいます。
社会人になり通勤を始めたころ、都心に向かう電車で
足の先の感覚が寒くてなくなったのも「今は昔」のことのように思えます。
たまたま今読んでいる本に1989年11月20日、国連総会が「子供の権利条約」
なるものを採択し各国への批准を求めたことが書いてありました。
今から25年ほど前に「地球がおかしいぞ」というそれまでの多くの人々の不安を
より具体的にして、今の大人の責任をより明確にしたものと思われます。
それから、果たして地球は良いほうにむかっているでしょうか。
はいと答える人はおそらくいないと思います。
異常気象は、年を重ねるごとに顕著になりつつあります。
日本の社会、経済も1989年をピークに激しく変化しています。
それを「よし」とする人もとても小数ではないかと思います。
でも、世の中の時間は、公平に過ぎていきます。
そろそろ今年を振り返ってみる時期が来ました。
もうすぐお正月です。
とても暖かい日々に私たちは安堵するよりもむしろ、この先どうなるのかという
不安を抱き、日常の忙しさの中でそれを忘れ、
更なる異常気象や現象によって、改めて自然の異変を感じさせられる、
そのような繰り返しが20世紀末から起こっているように思います。
世の中、一人の人が変えられるわけではありませんが、
それぞれの人が満足、納得するような社会を思っていることと思います。
私は、いつも若い人たちに役立つようなことをすることで、
世の中に貢献したいと思っています。
「近頃の若者は・・・」と私はこの仕事をしていて思ったことはありません。
若者も老人もない、あるのはよりよく生きるために
どうしたらいいかを考えることだと思います。
これから、厳しい寒さが戻ってくることでしょう。
そして、これ以上の異常気象が少しでも緩和されるように、
その役割を担う若い人たちに教育の機会をより多く提供できるよう、
努力をしていきたいと思います。