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先生へのチャレンジ - ボーディングスクール留学

日本からの留学生はほぼすべてが、「(先生に)質問に来なさい」、「(クラスでの)ディスカッションに参加しなさい」、「(クラスでの)発言を多くしなさい」など、留学当初の成績レポートで先生からの指摘を受けます。
生徒たちの本音として、「質問しようにも、何を質問していいかわからない」、「英語がわからないから授業での発言は無理」という状況があると思います。しかし、この留学当初の状況が長続きするわけではありません。個人差はありますが、女子生徒の場合、感謝祭休み(11月下旬から1週間ほど)くらいまでには、生活での英語力はすでに獲得して、友だち作りも進んで行ける時期です。男子の場合、冬休みくらいまで、生活英語の獲得には時間がかかりますが、必ず生活に必要な英語力は一年以内に完成するといっていいと思います。
留学生にとって、慣れない寮生活に安定感が出てくれば、次の大きなテーマはボーディングスクールの先生とどのように付き合うかということになります。日本とは違って、先生への質問には、自分が何をどのようにわからないのかを順序立てて説明する必要があります。日本ではおおよそ遭遇しなかった状況です。すでに何度か取り上げましたが、英語圏の文化的特徴として、「空気を読まない」人間関係が彼らのスタンダードになっています。先生対生徒の人間関係もこのスタンダードは当てはまります。生徒の説明が要を得ていなければ、せっかく質問に行っても、出鼻をくじかれてしまうということもあると多々あると思います。
異文化との付き合いには、このような落胆や失敗が数多くありますが、それらを乗り越えることが留学生には求められています。
クラスでの発言も数か月すれば、徐々に他の生徒が発言していることが理解できるようになります。そのなかには、一方的な発言や、先生の問いに答えていないものもあるということに留学生は気づくようになります。では、自分も勇気を持って発言をするのか、あるいは黙ったままでいるのか、自分の意識の枠を少しずつでも拡大することに大きな意義があります。
私の知る限り、多くの留学生がブレイクスルーする時期を持っています。コンスタントに着実に伸びていくというのではなく、生活に慣れた後、ある一定の期間、伸びが停滞して、その次に先生方も驚くほどに精神的成長をするのが、10代半ばの留学生の現状と言えます。
つづく

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