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#2 自主学習について ボーディングスクール

<昨日のブログに続きます>
ボーディングスクールでの自習時間はジュニアボーディングスクールが1.5時間、高校としてのボーディングスクールでは2時間が標準です。学校授業以外で2時間程度の勉強では、高校進学、大学進学の準備にはほど遠いと思われるかもしれません。
日本であれば、目標を達成するための素材は生徒自身が考えるというよりも、与えられます。入試の「傾向と対策」を専門家の人たちが考え適切な指導が与えられます。テストに合格すれば、目標達成がなされるわけですから、集中するべきところは初めから決まっています。そこまでにいかにして早く到達するか、また、そのことにいかにして早く気づくかが問題とされるため、「今でしょ」となります。
アメリカの入試においては、大学、高校、中学のいずれのレベルにおいても、試験だけで合否が決まることはありません。故に、SSAT、SATといういずれの試験の内容も日常での学校生活をしっかりこなしていれば、できるように設計されています。試験にそれほど特化していないのは、その点数だけで合否を判断することが合理的でないと彼らが考えているからにほかなりません。
結果的に、日々の授業そのものが大切になってきます。では、その授業で何をやっているかと言えば、ディスカッションが盛んに行われていると言えます。ディスカッションを行うためには、与えられたテーマに対して「自分」がどう思い、それがどのような根拠によって支えられているかを「考え」なければいけません。
生徒たちは、授業や課題に対しての準備のために、いろいろな情報を調べ、検証し、自分のものとして、本番に臨みます。時には、数十ページを読んでくるという宿題が与えられますが、問題は読む量ではなくてそこにある考え方や主張を掴むことにあります。先生は読んで覚えることを期待しているわけではありません。
ボーディングスクールにおいても、その次の大学においても、アメリカの場合、自ら考えてそれを発表することが、とても重要視されています。日本の場合、自らの意見というのは、大学に入ってからでないと重視されないのかもしれません。なぜならば、高校までは試験に受かることがまぎれもないゴールになっているからです。

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