空港までの送迎 ボーディングスクール
ヨーロッパの国々と違いアメリカ、カナダは国土が広大でその移動手段は車と飛行機が中心です。鉄道は大都市と近郊を結ぶ路線や都市内の地下鉄などはある程度の利便性がありますが、ボーディングスクールはそのほとんどが田舎や都市から離れた小さな町にあるため、移動手段は車になります。
ボーディングスクールのスケジュールは留学生を中心には考えられていません。学校開始時、登録、入寮はおおよそ午後の時間となっていて、終了時も午後に生徒は学校から離れることになります。
このスケジュールは日本からの国際線の到着、出発時間には合いません。通常、アメリカの東海岸の主要都市に到着する日本からの国際線は昼から夕方です。また出発は午前の時間帯がほとんどです。
いずれのボーディングスクールも入学日、終了日には学校の生徒輸送の大小のバスはフル稼働しますが、日本からのフライトに合わせての送迎は期待できないことがほとんどです。特に、ニューヨーク、ボストン、ワシントンDCなどから車で3時間以上かかるメイン州、ニューハンプシャー州、バーモント州などのボーディングスクールは国内線に乗り換えなければ学校指定の交通機関の利用はできないことがほとんどです。
留学生のための空港から学校までの送迎には、時間の融通のきくリムジンサービス会社を利用します。リムジンサービスは長距離を移動する時にタクシーよりもより安く利用できて、空港で個別の出迎えや、チェックインへの立会いも依頼すれば行ってくれます。また、数はそれほど多くはありませんが、日本人ドライバーを指定できるリムジンサービスもボストン、ニューヨークにはあります。
留学生の受け入れが増加傾向にあるアメリカ東海岸地方のボーディングスクールは、彼らの到着日と出発日に関しては、アメリカ人生徒と全く別のメニューを準備できるようになりつつあります。到着日は、夜10時過ぎても担当者が留学生の入寮のための面倒を見たり、終了日には、留学生のために寮の一部あるいはホームステイなどを手配し、翌日早朝に空港に向けて出発する配慮をしたりすることを彼らは学びつつあります。
リムジンサービスについては、学校に問い合わせれば紹介もしてくれます。その予約までは学校にお願いできないことも多々ありますが、日本から電話をすれば簡単に予約に応じてくれます。リムジンサービスは広大な北米大陸ならではの交通手段といえます。