休日コラム 英語圏の休日と日本の休日
シルバーウィークという新たな連休が秋にできました。
連休に入ってから晴れの日が続き、静かでここちよい休日を過ごしている人も
多いと思います。
日本人は働き過ぎと良く言われます。
確かに、一般の社会人にとって、有給休暇が毎年消化できているかというと、
多くのひとがNOと答えると思います。
そのような状況下でシルバーウィークという全国的な連休は、
働き過ぎの人にとっては、救済になるのかもしれません。
英語圏の休日はどうだろうと調べてみました。
日本の年間祝日が17日であるのに対して、アメリカ、オセアニア、イギリス(地域によって差がある)、カナダなどはおおよそ11日余りと少ないのです。
アメリカを例に取ると、ボーディングスクールの休みの多さは群を抜いています。
夏休みは3か月余り、感謝祭休み、冬休み、春休みに日曜日を加えると、
年の半分くらいは休みと言っても過言ではありません。
ボーディングスクールのなかでもアドミッションオフィスはいわば営業ですから、
生徒たちの休みとは関係なくオフィスを稼働させています。
夏休みの間は、生徒不在で訪問者も疎らなためカジュアルな格好で、
仕事をしています。
しかしながら、英語圏においては、誰でも有給休暇を必ずと言っていいほど、
毎年消化するというのが彼らの文化になっています。
たとえば、アドミッションオフィスの人たちも、夏休みの時期は、
2-3週間の休暇を必ずといっていいほど取ります。
結局、日本の場合は、祝日日数では英語圏の国々のなかでもかなり多いのですが、
有給休暇の消化はなされない分、年間の休みの日は少ないということになります。
国民の祝日はこれくらいで十分ではないかと思います。
日本の場合、みな一斉に休みというのが習慣化していて、
この時期、どこに行っても混みます。また、道路も交通機関も
いつもと違って、不自由を強いられることになります。
それならば、それぞれの人が任意で祝日を取ったほうが合理的ではないかと、
思うのですが、現実的には「休むと皆に迷惑をかける」という組織優先思考で、
やはり、全員が休むというのが日本の場合、安心にもつながっていると思います。
国民の祝日と個人の有給休暇の消化、日本のお休み習慣もこれから、
若い世代が成長するに従って、変わっていくことと思います。