英語圏の国々-その2 魅力的な学校とは
<昨日のブログに続きます>
「サマースクールは遊びだから」という固定概念でボーディングスクールのサマ―スクールを私は考えていました。実際に、午前中の3時間くらいに学習をさせて、昼食後の午後のクラスはいろいろなアクティビティーを生徒たちにさせます。その「遊び」が生徒のやる気に火をつける可能性が十分にあるのです。
一旦、やる気に火がつけば、その炎は自発的に大きくなります。大きく燃え上がる可能性があります。その根源に「楽しい、おもしろい、もっとやりたい、どうしてだろう、もっと知りたい」などの要素があることはまちがえないと思います。それらを起爆剤にして、本人の潜在能力が刺激されれば、当然、あらたな鉱脈が次から次へと発見できます。
留学は子どもたちにとって決して簡単にできることではありません。「英語をどのように克服するか、友だちはできるだろうか、授業はわかるだろうか、食事がおいしくなかったらどうしよう、先生が怖いひとだったらどうしよう、寮生活で楽しいことがあるのだろうか、宿題はなにがでるのだろうか」などなど、その不安の種は尽きないことでしょう。
その自分のネガティブな気持ちを克服し、あえて飛行機に乗れたことがすなわち、成功の第一歩であることをボーディングスクールのサマ―担当者はわかっています。そして、子どもたちにあえて知識を詰め込む環境を与えるよりも、自分で選ばせて、自分で取り組ませ、結果を出させることが彼らを成長させるというのが、そもそもボーディングスクールの根本理念です。
いい学校は、そこで学ぶ者から尊敬され、愛され、大切にされます。では、なぜそうなるのか、何がそうさせるのでしょうか。
そこには、人とひととのコミュニケーションが当然あります。それを大切にするから、生徒たちが快適に過ごせて、動きやすく、やりたいことができるような工夫が凝らされています。たとえば、教室の形、机や椅子なども科目によって、大きく異なりますし、生徒の数とメンバーも入れ替わります。日本の教育の当たり前がことごとく覆されると言えます。
そこがおそらく中等教育を世界で探すための原点となるでしょう。日本の基準が通用しない世界、その独自の未知の世界をすなおに受け入れさえすれば、「めちゃ楽しい」学校は世界にたくさんあると思います。