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その2 アメリカへの中学高校留学生 

<先日のブログに続きます>
アメリカの高校に1年限定で留学する留学生が年間800名程度で低迷するなかで、なぜ卒業を目的とした中学高校生が今、1700人以上もいるのでしょうか。
一つには、1990年代半ばころから徐々にアメリカ以外の英語圏の国々が中等教育機関への留学生の受け入れに積極的に成ったことが挙げられ、昨日のブログでもそのことについて述べました。
中学、高校留学の受け入れマーケットが拡大したなかで、アメリカがカナダ、オーストラリア、ニュージーランドに追い抜かれたわけですが、その背景には、それらの国の留学生に対する国を挙げての歓迎姿勢があると思います。
世界の大国アメリカは、留学生を受け入れるための努力はそれほど見られません。
私立学校の経済事情はどこの国でも決して安泰ではありません。アメリカでも100年以上の伝統のあるボーディングスクールといえども、生徒のために絶え間ない努力をしていかないと、生徒が集まらないのが現実です。
生徒のための学校作り、その学校側の熱心さが少しずつ形になったことで、アメリカ私立学校への卒業を目的とした留学生の数がこの5年間で2008年から2013年で615名から1777名へと劇的に変化しいく一つの要因を作ったといえるでしょう。
もう一つは、アメリカの大学への進学を希望する生徒が増えたことによる高校留学の増加ではないかと思います。中学、高校に比べると、大学はその選択が世界規模になりつつあります。特にアメリカは私立の大学は世界で一番その数も多く、学習分野もその個性も豊かで、実績も世界に認められていますから、留学生の留学希望者も多いわけです。
難関大学に入学するためには、かなり高度な英語力が必須となりますから、日本の高校で準備したのでは、英語力が到底追いつきません。それ故に、大学進学を視野にいれれば、高校から留学するのが賢明な選択ということになります。
更には、世界のトップにランクされる大学に入学するためには、英語が堪能であって当たり前の上に、創造的思考力、問題解決力など、日本の入試では問われないような分野での力も求められるがゆえに、高校もテンスクールズやESLのない難関ボーディングスクールに対する関心が高まってきているのではないでしょうか。
難関ボーディングスクール(高校)に合格するためには、高校生になる時には、英語力が完成していないといけなくなります。
つづく

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