日曜コラム 私のコンサルタント体験 その2
<先週の日曜コラムに続きます>
小学校の高学年、そして中学校からの留学コンサルティングをしていると、
自然に日本の教育について関心を持ちます。
相談する人々がそもそも日本の教育について疑問を感じたのが、
留学のきっかけとなっているケースが大半だからです。
疑問の多くが、暗記主体の教育に対する不安です。
それでも、世の中の教育に対する大勢は変わることなく続いていくと思います。
テレビでは、たくさんのクイズバラエティー番組が放送されています。
それらの大半は知識を問うもので、知識が多い人が優勝します。
その人たちの学歴が紹介され、それを見ている人は「なるほど」と納得します。
私のところに留学相談に来る人たちと、クイズ番組の批判をすることはありませんが、
テレビというメディアが、それを見る人たちの関心事を取り上げることは当然で、
この傾向がある日突然、知識よりも独創性や考え方を
より重視しようとなるとは思えません。
もし、これからも知っていることが重視され、考え方、ものごとを捉える視点、
創造力などが二の次となるならば、留学に関心をもつ家族は増えていくと思います。
日本の教育が悪いとうのではありません。
グローバル社会になって、世界への視野が広がりました。
それ故に、小学、中学時代の留学がより現実味を帯びてきたと言えると思います。
今まで通り、小学時代から詰め込み学習を徹底させて、
毎日、問題をこなすというドリルを繰り返し、量をこなすことで、
集中力を増して、高度な学習の土台をつくりあげるという考えを取るのか、
あるいは、暗記や学習量にこだわらず、小学校時代から発想や好奇心を
重んじる教育を徹底して、運動や芸術にも興味を持たせるという、
学習環境を子どもたちに与えるのか、その選択の自由度と幅がこの時代は、
かなり拡大されるがゆえに、コンサルタントの役割も重要なのだと思います。
それにしても、不思議なほどにオフィスを訪れる人たちの考え方には
共通点があります。
一言でいうと、先行きに対する不安です。
Japan will not be what it has beenということです。
その不安を解消させるのは、家族の教育選択にあると私は思います。
そして、その選択肢をそれぞれの家族に合わせて提供していくのが、
コンサルタントとしての私の役割です。