#2 ジュニアボーディングスクールで学ぶメリット
<木曜日のブログに続きます>
私のボーディングスクールランキング4-5のボーディングスクールを訪問しています。
高校、大学からの海外留学が主流を占めるなかで、小学校の高学年から中学にかけて、ボーディングスクールへの留学に取り組んでいる私にとって、早期留学メリット、デメリットを追求することは、至上のテーマです。
前回のブログでは、アメリカのボーディングスクール入試においては、総合的人間性が求められることを述べました。その核心としてジュニアボーディングスクールで学ぶメリットを再考します。
日本では、英語力の評価としては、TOEFLが基準になりつつあります。しかし、アメリカにおいては、TOEFLは単なる英語力を計るための一つの道具に他なりません。TOEFLがたとえ満点であっても、ランク4以上のボーディングスクールへの入学は決して予測できません。
前回のブログで私は英語力をジュニアボーディングスクール留学生においては副産物と述べました。では、主産物は何かということになります。
その解答は、自分の可能性を伸ばすことに見出せます。
学力は、あくまでも本人の可能性の一有力分野であり、学力の優位性のみで、本人の人生を決めるような判定はしたくないというのがボーディングスクール、ひいては、大学においても志願者の合否を決める要素としているということです。
ボーディングスクールは総合的評価を尊重するがゆえに、面接の重要性をしっかりと認識しています。この姿勢は、日本では入社試験に似ているのではないでしょうか。
彼らは面接を重視します。その要点は、魅力的な自己表現、自己特性の合理的説明、志望校での自己可能性の追求、好奇心との相性などです。このような要素に対する会話のリズムがなければ、いくら完璧な受け答えをしたとしても担当アドミッションスタッフへの志願者の印象は陽性には働かず、結局、合否判定会議における結果は期待できません。
人としての素養を評価されるボーディングスクール入試においては、その前段階におけるジュニアボーディングスクールでの留学体験が重要な総合判定の要素となることは間違えありません。
すなわち、この志願者はアメリカで中学時代をボーディングスクールで完結することができたということです。
ジュニアボーディングスクールの数は10校程度で、マサチューセッツ州、コネチカット州に8校が集中しています。
ボーディングスクール、ジュニアボーディングスクールの交流は活発ですから、お互いを良く知っています。その関係を含めて、ジュニアボーディングスクールで学ぶメリットは、英語力の向上のみならず、本人の人格形成にとって重要なものと言えると私か確信します。