英語力と生きる力 7 英語圏教育システムの特徴
<土曜日のブログに続きます>
知識を重視することが日本の教育の大きな特徴であるのに対して、知識の活用と知識にたどりつくための方法が実践させられているのが英語教育の特徴と言えると思います。
英語圏においては、複数の科目が合同で授業をすることがあります。たとえば、歴史の授業である人物について生徒研究させるとなると、リサーチに関しては歴史クラスですが、それを文章にまとめることについては、国語のクラス、そしてその人物のポートレートを作ることについては、美術のクラスと言えるでしょう。このような、科目の垣根をこえた授業がボーディングスクールの中学校では当たり前のように行われています。
I padの生徒への支給はボーディングスクールでは当たり前になってきました。黒板、白板の代わりにスマートボードは私立の学校では標準装備になっています。生徒の成績、先生からのコメント、費用の出納はすべて学校ウェブにある生徒のアカウントにログインすることで親はいつでも閲覧することができます。
ボーディングスクールの場合、健康管理も徹底しています。ここ4-5年前からマグナス・ヘルス(Magnus Health)という健康に関する独立した管理システムがボーディングスクールに導入されるようになりました。本人の健康に関するすべての情報がこのシステムによって一括管理されることになります。
費用の支払いについても、学校が指定する振込口座に直接入金するのではなく、入金管理会社の作ったシステムに支払をすることで、ボーディングスクールの出納管理の手間を省くようになりつつあります。
ボーディングスクールにおいては、生徒管理の合理性が追求されることで、学校の現場の先生は教えることにより特化することができるでしょうし、放課後のスポーツや音楽、芸術などの活動の時間もより有効に使えるようになると思います。学校であっても、自分たちがすべてを行うのではなく、外部の企業と組むことで、先生やスタッフの雑用を減らしていこうという試みがかなり具体的に成っています。
つづく