#2 ボーディングスクールの面接について
<日曜コラムに続きます>
アメリカ、東海岸地方のボーディングスクール訪問をしながら、
面接の要点について述べています。
アメリカの東海岸地方、特にマサチューセッツ州、コネチカット州
ボーディングスクールが50校以上あります。
TABS加盟の200校あまりの学校のうち、アメリカの州のなかでは、
決大きな法ではないこの2州に1/4のボーディングスクールがあるのです。
もちろん、それらの学校の入学難易度は異なるわけですが、
今回は、ESLのない学校、私のランキングでいうとランク4にあたる学校での
面接要領について述べています。
一般的には、訪問先の学校の基本情報を学び、ウェブにある学校データから
その特徴を理解して、それを自分の志望の動機と結びつけて述べるのが、
面接の基本でしょうが、それがボーディングスクールの面接に
当てはまらないことは、前回の日曜コラムで述べました。
学校との相性を大切にする、アドミッションスタッフとの会話が成り立つ、
話に盛り上がりがある、自然な自己表現などは、前回のブログでの繰り返しです。
面接の結論として、志願者が一番気になること、
すなわち合否についてその可能性を確認するという作業に入ります。
日本式の面接においては、合格の可能性を問うことは、論外ですが、
コミュニケーションを重んじるボーディングスクールにおいては、
「私は合格できるでしょうか」ということに結びつくような質問は可能です。
「学力、英語力、社会性、リーダーシップ、得意分野など、述べましたが、卒業までにより追求するべき要素はどのようなことでしょうか。」
「私の英語力(TOEFLスコア)、学力(SSATスコア)は貴学が求める基準と比較するといかがでしょうか。」
など、本来ならアドミッションスタッフが質問すべきところを、面接の会話の流れから考えて、質問します。
アドミッションスタッフは丁寧に志願者が
伸ばすべき点について語ってくれるとこでしょう。
それが来年の1月末くらいまでに達成できるかどうか、
志願者がその学校への入学を強く希望するなら、結果を出して、面接を担当した
アドミッションスタッフに報告することは、もちろん可能なのです。
ボーディングスクールの面接におけるコミュニケーション、
そのあり方にこのブログの読者の皆さんがより興味を持ってくれれば幸いです。