日曜コラム スイスという国
スイスの3つの町を訪問してその違いに驚いています。
最初に訪れたMontreuxですが、レマン湖畔にあります。
人口は22100人(ウィキペディアによる)ほどですが、
毎年7月に開催されるジャズフェスティバルに、世界から22万人以上の人々が
この小さな洒落た町に集まってくるそうです。
日本では到底見られない豪華で奇抜な外見を持ったホテルが、
レマン湖畔に立ち並び、遊歩道が整備されていて、
どのホテルでも夏の時期には外でお茶や食事ができるようになっています。
世界から集まった人々が、談笑している場面が容易に想像できます。
町の中心にあるブロンズ像は80年代に活躍したイギリスのロックバンド、
クイーンのボーカル、フレディー・マーキュリーだそうです。
おそらくこの人は、この町に音楽を通じて大変貢献したのでしょう。
ジャズやロックなどの比較的新しい音楽の祭典で町を活性化させて、
カジノまであるこの町は、アルプスの山々や牧歌的イメージのスイスではありません。
同じフランス語圏、レマン湖畔のMontreuxから数十分山道を行ったところに
Villars(ビラ)があります。
人口は数千人と思われますが、この小さな山間の町にボーディングスクールが
4つもあるのは不思議ですが、この町は日本の軽井沢に似ていると思います。
スキー場に至る拠点として、多くのホテルがあります。
冬と夏、それぞれのシーズンになると、ヨーロッパのみならず世界中から
訪問者が訪れることでしょう。
今は、冬と夏の境目なので、Villarsを訪れる人はそれほど多くありません。
夏時間なので、夜は8時ころまで明るいのですが、日が沈むと町も寝静まります。
最後に訪れたイタリア語圏のLuganoは、イタリアのミラノから陸路で
1時間ほどのところにあります。
この町からは雪をいただくアルプスの山々は見えません。
サンキューがメルシーからグラッチェになりました。
Genèveから飛行機で1時間半ほど、Lugano着いたのが午後9時、
TASISから徒歩5分ほどのところにある小さなVellavistaホテルに着きました。
このホテルのリストランテ(レストラン)は夜11時30分まであいていました。
TASIS近くの道をジョギングしていると、立派な聖堂がありました。
カソリックの寺院ではないかと思われます。
人はいなく、建物の中に入ることはできませんが、
地上、20メートルほどにある大きな鐘つきの時計は正確でした。
その聖堂にある中世の宗教画、ステンドグラスなどを見るにつけ、
同じスイスでもリゾート地、山間の観光地とは違う文化を
Luganoで感じました。
ヨーロッパを知るのに、スイスはとても便利なところだと思います。