休日コラム 変化の時代
今日、4月29日は昭和の日、祝日です。
2007年に祝日法が改正され、それまでの「みどりの日」
だった祝日が、今の名前になったそうです。
このブログを読んでいる多くの皆さんにとって、「昭和の日」、
「みどりの日」よりも、「天皇誕生日」のほうがゴールデンウィークの
始まりとして親しみ深い名称と思います。
みどりの日は5月4日に移動して、国民の祝日として存続しているそうです。
さて、このような情報が誰でもネットを使えば、
簡単にしかも豊富に入手できるようになりました。
すこし前までは、「知っている」ということに付加価値がついて、
それだけでかなり高い評価を受けて、社会的にも優位な立場に立てましたが、
今では、年齢、性別には関係なく、誰でもパソコンさえあれば、
瞬時に情報が入手できるので、その付加価値はかなり下がったと思います。
このような状況ですから、何にでも興味を示す若い世代が、
バーチャル世界に没頭して、その結果、出不精になるのも
当然のことと言えなくはありません。
若者の興味の対象が車や海外旅行からネットの世界へと移行しているのは、
私の世代から眺めていると、異常ともいえる事態ですが、
若者の内向き志向は、日本だけではないのです。
それが、グローバル社会の特徴ではないでしょうか。
私の世代は、昭和に生まれ、戦争体験は無いけれども、豊かでなかった
幼少期を過ごし、思春期には学生運動の嵐が吹き荒れていて、
それが収まると日本が豊かで便利な社会へと
急激に発展した時代を生きてきました。
真面目で勤勉、そして努力を惜しまず、強い団結力をもって、
人類の歴史上、まれな復活を遂げた日本ですが、真面目で勤勉なゆえに、
一途な国民的性格は、国際社会のなかにあっては、
戦略性に欠けるところも多くあると思います。
今は、「いつか良くなるだろう・・・」という漠然とした希望を
多くの人たちが持っているとは思いますが、「いつかっていつですか」
という質問にあえて立ち向かおうとしているようには思いません。
何とも激しい変化の時代です。
ゴールデンウィーク後半に、学校訪問で日本を不在にしますが、
海外に出て、漠然とした希望をより具体的にするために、
新たな発見をしたく思っています。