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教育の多様性を考える 

先週、ニュージーランドの学校を生徒ともに訪問しました。
ニュージーランドへの単身留学は国の規定で11歳になってからと決められています。一家族、複数人の留学を考える場合、ボーディングスクールでは、同家族2人目の入学はかなり優遇されます。しかし、アメリカ、カナダ、スイス、イギリスのボーディングスクールは年間費用がかなりの高額になるため、それが難しいのも現実です。
ニュージーランドの場合、留学に関する経費は北米のボーディングスクールの約1/3程度で済みますから、親の経済的負担の面からも同家族複数人の留学が現実的なものとなります。また、11歳くらいであれば、英語の習得も早く、英語でのコミュニケーションも1年くらいで十分にできるようになります。
教育について世界を視野に考える場合、今までの私の経験では、小学校での教育は、日本で行い、中等教育は世界で考えるというのがベストではないかと思ってきました。なぜ、小学校までは、日本で教育を受けるのがよいかというと、日本の文化、習慣などを体得することと、国語に対する素養を完成することがこの時期にできるからです。しかし、この概念も今年、8才になる生徒とイギリスの学校訪問を行い、現地で10才くらいの日本からの単身留学生に3-4名会うことで、変わりつつあります。
たとえば、6年生まではイギリス、そして中学校時代を日本ということも可能ではないかと考えます。高校はまた、世界に出ていってもいいと思いますし、日本的なきっちりした詰め込みの教育が本人に合っていれば、高校も日本で継続することももちろん可能です。そうすることで、大学の選択肢が世界を視野により広くなるかもしれません。
同家族、複数人の留学を考える場合、長男、長女が学ぶ学校あるいは地域で弟、妹が学ぶことができれば、親はとても安心です。その場合、前回の日曜コラムでも書きましたが、兄弟、姉妹の絆という親にしてみれば、そこまで考えていなかった精神的成果がもたらされる場合もあると思います。
家族の絆がしっかりしていて、学年の区切りとしての夏休みや冬休みなどの比較的長期の休みを日本に戻ってくることができると考えることができれば、小学校の高学年くらいから世界での教育は十分に考えられると私は思います。

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