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ギフテッドチャイルドと留学 2

<昨日のブログに続きます>
ギフテッドチャイルドセミナーでのあるお母さんのスピーチをもとにこのブログを書いています。昨日のブログに続きます。
小学校4年の時に、わが子がディスグラフィアという漢字を書くことがとても苦手であることを発見したお母さんですが、その対策を施してくれる学校や組織を一所懸命に探したのですが、日本では、そのような対策は小学校からではなく、中学校からということだったそうです。
「それでは遅い」と判断したお母さんは、個別に指導してくれるカウンセラーを探して、本人のディスグラフィアの指導をしてもらうとともに、お母さん自身もカウンセリングを受けたそうです。
なぜ、お母さんのカウンセリングが必要だったかというと、わが子の教育について、お父さんと意見が食い違ってしまい、その修正をどのようにしたらいいのか、お母さん自身がとても迷い、解決策が見いだせないまま、不安な日々を過ごしていたからです。
確かに、漢字がうまく覚えられない、書けないというのは、日本であれば、「努力不足」で一掃されるに違いありません。ところが、お母さんは、わが子が単なる努力不足で漢字が書けない訳ではないことを熟知しているのです。
また、耳から入る情報は驚くほど正確に記憶したり、自分が興味を持っていることについては、素晴らしい集中力があることなどもつぶさに観察しているお母さんにとっては、通常の教育では、本人の学力特性が生かされるどころか、欠点の指摘ばかりでその活路が見いだせないという不安に陥ってしまったわけです。
わが子だけでなく、夫にも本人の「ギフテッド」についてどうしたら理解してもらえるのか、その活路をもとめて、お母さんはギフテッドチャイルドの教育に詳しい先生からのカウンセリングを受け続けたのだそうです。
カウンセラーのお母さんに対する指導は、「ありがとう」、「ごめんなさい」、「大好き」という3つのキーワードを中心に行われたそうです。
日常で、私たちがいつも接しているこの3つの単語です。しかしながら、お母さんにとっては、わが子の教育のあり方に意識が集中すればするほど、この3つの単語を発する気持ちからも遠ざかっていたようです。
つづく

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