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日曜コラム 卒業生のお母さんからの電話

時々、お世話が終わった生徒やそのお母さんから電話をいただきます。
「ご無沙汰しています。斉藤さん、お元気ですか」
―こちらこそご無沙汰しています。おかげさまで、元気に仕事をやらせていただいてます。いとこさんのビザの件で、アメリカにいるお嬢さんから電話をもらいました。PhD(ドクターコース:博士課程)で学んでるそうですね。好きなことをしっかりやっているようで何よりです。将来がたのしみですね。
「私は娘のやっていることを良くは知りませんが、本人がやる気でやっているので、それでいいと思っています。実習などもたくさんあって忙しくやっているようです。」
―好きなことを一所懸命にやるのがいちばんですね。うちの二男も養蜂家として、今千葉の山の中で暮らしています。
「あらー、そうですか。ほんとうに子どもたちのそれぞれの道、親はもう見守るしかないですもん」
―ほんとにそうですね。お母さん、体調はいかがですか。
「元気でやっています。斉藤さんもお元気そうでなによりです。 ビザの相談は私の弟の娘なんです。私の娘が現地にいるならまあ安心だからといって、留学には賛成をしていなかった弟も娘さんの留学に賛成したんです」
―そうですか。昨日、お電話いただきましたが、しっかりしたお嬢さんでした。アメリカビザ取得、信頼できるところをご紹介させてもらいました。お母さん、T君は元気でやってますか。
「姉ふたりのようには、いきませんけど、マイペースでやっています」
―大丈夫ですよ。かれは、機転がきくし、根がいいやつですから。
「そうですね。あの子が留学中はほんと大変お世話になりました」
―いえいえ、彼の意思で留学が無事終えました。それは、とても評価すべきことです。
「まあ、斉藤さん、前と変わらずお元気な声、安心しました」
―ありがとうございます。また、何かありましたらお声掛けくださいね。
「はい、斉藤さん、いつまでもお元気でお仕事してください」
―はい、ありがとうございます。
卒業生の親とのこのような会話は、私にとってこころのオアシスです。稀に、国際線のラウンジで大学生に成った学生と会うこともありますが、その時に交わす短い会話にも私は癒されるというのが本音です。
そんな時いつも、私は自分の仕事に感謝します。
人のためになる仕事で良かったと思うのです。
お世話にパーフェクトはありません。しかし、常に改善すべきこと、
新たなる発見、古い概念を捨てることなど、この仕事に漫然たる
ルーティーンはありません。
出来るならば、偶然のオアシスに期待するのではなく、
あそこにいけばオアシスがあると確信を持ってこれからも
仕事をしていきたいと思います。

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