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日曜コラム―おかしな翻訳

最近、ボーディングスクールのウェブに大きな変化が起きています。
こちらが何の操作もしないのに勝手に日本語に翻訳されてしまうのです。
Admissionが入場と訳されたり、continueが持続するだったりと、
極めて翻訳精度が低くイライラが募ります。
単語にしてからが、この状況ですから、文章の訳は読む気もしません。
これがあらたなウェブのトレンドとなっていくのでしょう。
機械も徐々に翻訳精度を上げる工夫がなされるでしょう。
そして、いよいよ、ウェブが文化や言葉の枠を乗り越えて、
グローバルな時代が到来ということになるのかもしれません。
「これでいいのでしょうか」という疑問を提案してもしなくても、
世界はどんどん進化していき、人のあるべき努力や苦労などの
地味で控えめなマインドが置き去りにされていくような気がします。
今こそ立ち止まって一人ひとりが考える時ではないかと思います。
便利、早い、簡単、容易などが追求され続ける一方で、
そのしわ寄せが社会のいたるところで進んでいるように思います。
それをほっておけば、果たしてどうなるのか、結局そのつけは
今の若い世代が負うことになるのではないでしょうか。
少し前までは、ウェブの言語は、読者が自主的に選択していました。
ところが、今、起こりつつあることは、読者の意思にかかわらず、
自動的に、いわば強制的に英語サイトが日本語に変わってしまいます。
これからの世代の人たちは、好むと好まざるとにかかわらず、
英語のサイトを日本語で閲覧することになるのでしょうか。
めんどくさく、手間と時間がかかる異文化学習が、それ故に
習得した人に満足感や人生に対する価値観の大切さなどを
教えてきたのではないでしょうか。
個人的には、この自動翻訳機能は、めんどくさく、原文に戻すのに
いちいち手間がかかる厄介なものになっています。
便利さと不便さ、これは、私たちが自然とこれからいよいよ
共存して生きていかなければならない中で、一人ひとりが考える
機会を持つべきことではないかと思います。
教育がそれを担うべきだと異文化体験をした私は切に思います。

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