在校生の成長 ボーディングスクール留学
北米、東海岸方面のボーディングスクールとジュニアボーディングスクールを訪問する機会が多い私にとって、在校生の成長ぶりには驚かされます。半年前まで私よりも背の低かった生徒が1年に満たない短期間で私の身長を追い越していきます。物理的な成長とともに、彼らの精神的成長も驚異に値します。
留学を思い立った時期から生徒たちを知る私にとって、彼らの英語力の伸びも、それを目撃する度に新鮮な刺激となります。英語で丸暗記した挨拶しかできなかった生徒たちがアドミッションスタッフや先生たちと普通に話をしているのです。ともすると、私が「今、何ていったの?」などと思いそうです。
このような光景は、私のこころのなかにスナップショットとしてたくさん蓄えられます。それらが私に教育コンサルタントしての活力と意欲を与えてくれることは言うまでもありません。
驚いたことに、私がお世話した9月に8年生として入学した生徒が、今回のジュニアボーディングスクール訪問の際の学校ツアーガイドでした。身体の成長、英語力の伸びのみならず、学校という社会で先生からの信頼を得たことになります。
わたしのみならず、施設見学をしたお母さんも中学校2年生の日本人ガイドさんの留学生としての考え方や立ち居振る舞いに感心しきりでした。
ツアーガイド役の生徒は、留学先校では、(アメリカン)フットボールをスポーツとして選択しました。また、日本人としてのアイデンティティーをとても大切にしています。そして、数学は8年生ながらアドバンストマスと呼ばれる代数学を取っているそうですが、彼にとっても難しいそうです。さらには、アメリカ史のクラスをレギュラーで取っているというのです。
やればできる生徒には、徹底してやらせるというボーディングスクールの方針がこの生徒にはとてもマッチしているようでした。
そして、彼がやっていること、考えていることは、お父さんの生き方と似ていると感じました。フットボールにしても、日本人としてのアイデンティティーの大切さにしても、お父さんが自ら実践した、そしてしていることそのものだったからです。
今後、彼がどのような高等教育機関に進んでも、生き方はぶれないと思います。若さの可能性と静かなパワーに感動します。そして、なるべく多くの留学生の可能性を引き出すことが私の喜びです。そんな生徒や家族を応援し、力になりたいと私はこころから思います。