その3 英語力 ボーディングスクール留学
<前日のブログに続きます>
300校余りあるTABS加盟のボーディングスクールの中で、ESLクラスがある学校は半数以上にのぼります。
ESLつきのボーディングスクールは3種類に分類できます。初級、中級、上級ESLがある学校、初級のESLが無い学校、そして単にESLありとだけしか表示していない学校です。
初級ESL(Beginner)がある学校は、TOEFLJuniorのスコアを要求する学校もありますが、基本的には英語が話せなくても、成績が平均以上、インタビューで最低限の受け答えができれば、入学は十分に考えられる学校です。
中級ESL(Intermediate)以上と志願者の英語力を指定している学校はTOEFLスコアを要求するのが一般的です。TOEFLは基本的に大学入学のための英語力を計る試験ですから、日本の英語教育のみを受けている中学校3年生が50点以上の点数を得点することはとても難しいことです。したがって、このクラスに分類されたボーディングスクールに日本人留学生が入学を希望する場合、少なくとも1年前から英語力向上のための特別措置を取る必要があります。
ESLがあることは明示されていても、そのレベル表示がないか、あるいはホームページでの説明が概略的である場合は、一般的に生活レベルでは困らない程度の英語力を要求していると考えられます。この種の学校はおおよそがTOEFLを要求し、さらにはSSATのスコアを要求する場合もあります。あらかじめ、入学に際して必要な英語力をアドミッションオフィスに直接問い合わせて確認する必要があります。
学校選択の基本は、生徒と学校のマッチングです。では、どのような点でお互いがマッチするかを考えてみます。
まず生徒側からみると、寮の部屋や学校施設面での充実、ツアーガイドをした生徒やアドミッションスタッフ、そして先生方との相性の良さ、学校の立地条件の良さ(親の視点では、安全性の確認)などが挙げられます。
学校側から見ると、やる気がインタビューで感じられるか、インタビューでの英語力および、ある程度が書けるかどうか、学業以外で顕著な実績や実力を示しているかどうなどとなります。
ボーディングスクール留学の際、適切な学校を選択することがとても重要なことは、自明のことがらですが、日本から留学する場合は、300校余りあるボーディングスクールも実は英語力によって、受け入れられる学校群が明確に特定されることになります。
学校の選定はあくまでもお互いの「マッチング」です。決して一方的に選ぶものでも選ばれるものでもありません。
それぞれの学校の留学生の人種構成と全校生徒にしめる留学生の割合、通いの生徒と寮生の割合なども、学校を選ぶ際に考えるべき要点となります。
(つづく)