日曜コラム 秋分の日
「暑さ寒さも彼岸まで」と言われる秋分の日がもうすぐです。
昼と夜の長さが同じだから、その意味のとおり英語では、autumnal equinoxと
表現されています。お彼岸という死後の世界を日常に取り入れた日本の文化に比べて、
欧米の文化は地球と太陽の位置関係を示すサイエンティフィックに
徹した表現のようです。
この日を境にして夏時間を変更すればいいと思うのですが、
なぜかサマータイムが終わるのは11月2日です。
日本では、春分の日、秋分の日は国民の祝日ですが、欧米は違います。
この年に2回の特別な日に何をするわけでもありません。
キリスト教の国々においては、この昼夜ほぼ均等の日は、
天文学的、科学的な日と認識されているにすぎません。
然るに日本では、ウィキペディアによると、お彼岸には下記の記述があります。
「春分と秋分は、太陽が真東から昇り、真西に沈むので、西方に沈む太陽を礼拝し、遙か彼方の極楽浄土に思いをはせたのが彼岸の始まりである。
もとはシルクロードを経て伝わった、生を終えた後の世界を願う考え方に基づいている。心に極楽浄土を思い描き浄土に生まれ変われることを願ったもの(念仏)と理解されているようだ」
念のためインドと中国の休日、祝日を確認しましたが、春分・秋分の日は
国民の祝日ではありません。
7月から8月上旬に比べると、朝の運動の時、太陽の位置が明らかに
低くなってきたのがわかります。
これからお日様はさらに低い位置から登り、より早く沈みます。
朝の空気はピンと張りつめるようになりました。
一昔前よりも、雨が一時期に多量に降るようになりました。
今年の秋分の日、私はアメリカです。
おそらく、アメリカのテレビ、autumnal equinox dayは報道だに
されないのではないかと思います。
帰国する時期には、わが家の西側に植えたゴーヤが
枯れ初めていることでしょう。
そして、本格的な秋を迎えます。
今年は、9月から12月まで5回の学校訪問が予定されています。
最後の学校訪問は、アメリカの東海岸は雪が降るかも知れません。
それを想定して、4WDのがっちりした車をレンタカーしようと思います。
西日本に大きな被害をもたらしたゲリラ豪雨、
東京の代々木公園の蚊が媒介したデング熱、それらも秋の到来とともに、
メディアにのぼらなくなります。
来週の日曜コラムは、成田空港で書くことになると思います。