その4 留学のための英語準備 - 中学校からの留学
<前日のブログから続きます>
中学1年生で留学をしたとして、留学生たちに必要な英語の準備学習と、実際に留学した中学生を例にとり、彼らの半年間の実践英語の伸びを示し、これらから留学する中学生の皆さんとそのご家族に参考にしていただくための今週のブログです。
留学を控えた生徒たちに英語を教えていて感じることは、彼らは全く白紙の状態で教えられたとおりに学んでいくということです。
日本にある中学、高校の英語参考書、問題集、単語・熟語・慣用句集など、英語関連の教材について感じることは、実際には使わない英語や表現がかなり古い時期のものなどが数十年間ずっと続いているということです。
英会話の教材で感じることは、覚えたとしてもそれが現実に使えなければ、意味がなく、そのような視点から考えれば、自分で英語を使ってみること、そこから絶対必要な順に学ぶという能動性が必要なのではないかということです。
英語構造理解の要となる基本文型と主語(名詞)、動詞、目的語(名詞)、補語(名詞、形容詞)をさまざまな形で修飾する句や節の機能をしっかり理解することが、英語の文章理解には絶対欠かせない文法の知識と私は確信しています。
文章を構成する各パーツを徹底して分解し、再度組み立てる作業を繰り返して行うことで、英語という言語を論理的に理解することができれば、学習における自立が加速されます。
繰り返しになりますが、日本語にはない英語における時間の表現(時制)、恒に動作主を明確にする言語文化、「もし~であれば、~であろう」という仮定に関する表現など、英語に興味を持てば、パズルのようで面白く学べます。
しがしながら、現実的には、アカデミックな英語を学ぶための小学校レベルの教材を私は英語の参考書の棚でみたことがありません。もっと、楽しく、もっと興味が持てる内容、たとえば英語の昔話、今はやりの「アナ雪」などを教材に使ったら、少しでも無味乾燥な学習から子どもたちを解放できるのではないかと思います。
英語を学べば学ぶほど、言語のシンプルさと文法的重要事項が比較的容易に習得できることに気付きます。だから、半年ほどで中学生諸君は、英語圏での生活にそれほど困らなくなるのです。
この事実を踏まえて、私は留学する生徒たちに、最も大切なことから順を追って英語という言語をこれからも教えていこうと思います。