Phillips Academy, Exeter その2
<前日のブログに続きます>
Phillips Academy, Exeterの最上級生エリック君に勉強以外のことについて質問しました。スポーツとアート活動です。
宿題や予習復習が多いので、スポーツもアートも適当ですなどとは彼は言いませんでした。
スポーツはボートをやっているそうです。彼はそれをhome of communityと表現しました。意訳をすれば、絆の証といったところではないかと思います。この競技スポーツでの良い結果はチームの和によってもたらされ、その喜びや感動はまさに学校生活の中で欠くべからざるものだというわけです。
「では、アートについては」と質問すると、サキソフォーンを演奏するのだそうですが、それも仲間のつながりとリラックスした時間を生み出すと彼は言います。
おそらく、エリック君はスポーツもアートも高校時代になって始めたことではないと思います。幼少のころから、彼自身にある多様性を発見するために学習だけでなく体育、情操面でのこともやってきたのだと思います。その集大成としてExeterが彼にとってあるのではないでしょうか。
今回訪問したFay Schoolの特徴はインターナショナルであり、スポーツ、アート、音楽、そして中学校においても劇場などの施設はまさに、Exeterのミニ版ともいえます。もちろん、Fay Schoolだけでなく、Indian Mountain School、Rectory School、Rumsey Hall、Eaglebrook School、Cardigan Mountain Schoolなどのジュニアボーディングスクールすべてに多様性を認める、そして多様ななかで自分の得意なもの、誇れるものを見つけるという概念はボーディングスクール教育に一貫してみられる特徴です。
エリック君は必ず自分の初志を貫徹すると思います。
Exeterを訪問したのち、マサチューセッツ州を縦に横切って、コネチカット州に入り、Suffield Academyを訪問しました。案内してくれたのは、アドミッションスタッフのショーン・アトキンス(Sean Atkins)さんです。サマースクールも終わり、学校は多くの建物がリノベーション(改築)の最中でした。ジュニアボーディングスクールにこれから出願する生徒にも関わらず、ショーンさんは丁寧に学校を案内してくれ、お土産にSuffieldのTシャツをプレゼントしてくれました。
スポーツコンプレックスを見学している時、地下の一室にRifle Rangeと書かれた表札がありました。Suffieldといえば、ESLクラスはなく、若いチャーリー・カーン校長のリーダーシップのもと、伸び盛りのランク4のボーディングスクールです。ミリタリースクールではありませんが、射撃場を学内に持っているところが、ボーディングスクールの多様性の象徴であると思いました。
(つづく)