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Phillips Academy, Exeterについて

Phillips Academy, Exeterを訪問しました。昨年12月の訪問同様に、Junior Boarding Schoolに入学する生徒にその次に目標とする学校をイメージしてもらうのが目的の学校訪問です。下記、Exeterの基本データを示します。
総生徒数:1080名(共学)
寮生数:864名
創立年:1781年
学年:9年生~12年生
寄付金総額:$1,080,000,000(約1112億円)
生徒の出身国
アメリカ:926人
韓国:22人
中国:13人
香港:11人
日本:7人
ヨーロッパ:12人(ドイツ1人、フランス1人)
その他、世界の国々から
夏休みの期間中に学校案内をしてくれるのは、地元の通いの生徒です。今回、私たちのガイドを務めてくれたのは、今度シニア(12年生)になるエリック君でした。彼の英語は、とても早いアメリカニューイングランド地方独特のなまりがありましたが、熱心に母校の説明をしてくれました。
アメリカのみならず英語圏の私立ハイスクールの頂点の一つであるこの学校について、私が知りたかったのは、ここの生徒たちの勉強方法です。
日本であれば、幼少のころから塾と家庭教師で学校が終われば、受験に備えて徹底した準備を何年間もしていわゆる難関高校に入学を果たし、更には日本の頂点の大学を目指して、学校外でも勉強をするわけです。
果たして、Exeterでは、どのようにして多くの知識を生徒たちは詰め込んでいるのでしょうか。
エリック君の答えは、ディスカッション中心の授業にあるというのです。Exeterでは、すべてのクラスがハークネステーブル(楕円形のテーブル)で行われています。一クラスの人数は13名を超えることはありません。数学や実験の多い科学系のクラスであっても、実験設備の隣にハークネステーブルがあります。
「どのようにして必要な知識を暗記するのですか」という私の質問に対して、クラスのディスカッションに必要なことは準備と復習を繰り返すなかで覚える、あるいは授業そのものが暗記の場でもあるというのです。
塾や家庭教師というシステムがないなかで、そのような作業を自ら行い、さらにはスポーツやアートまでをこなす物理的時間があるのだろうかと咄嗟に思ったのですが、彼は、暗記するだけの勉強は興味が持てず、自ら考えること、なぜを追求するところに学習に対する意義があると言います。
エリック君は、医学部を目指している生徒です。そのきっかけを作ったのが、生物の授業での豚の解剖だったといいます。人体も同様な構造をしていて、生命の維持がなされているということに追求心と興味を覚えたのだそうです。
(つづく)

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