SLEPスコア1年で倍 - 驚異的な英語力の伸び
ジュニアボーディングスクールに7年生として昨年留学し、SLEPのスコアを1年間で倍にした生徒がいます。30点から62点です。SLEPを知っている人であれば、この数値が異常であることはすぐに理解できるはずです。
一般的には、SLEP30点以下であれば、英語力はほぼゼロです。英語を聞くことも話すことも全くできないと言えます。13歳から15歳くらいで、そのような英語力の生徒は1年後SLEP40点、2年目で50点、3年目で50点の後半から60点ほどが留学生の英語力の伸び率です。
単年度で驚異の英語力を獲得した生徒とお母さんとお話しする機会がありました。ご紹介させていただきます。
―英語ゼロといってもいい状況で留学して、話す、聞くはどのように学びましたか
「寮生活がとても役に立ちました。メキシコ人、韓国人、中国人がルームメイトで、最初は泥んこのボールをベッドに投げられたり、スポーツのあとの汚れた服で人のベッドに倒れ込んだり、慣れるまでが大変でした。」
―それは、いじめということ?
「いいえ、違います。彼らはとっても大雑把で、いい加減なところがあります。でも、それをいちいち気にしていたらやっていけません。私も言いたいことを言う、Noもはっきり言う。楽しいとことは、一緒に楽しむ、そのような寮生活で話すことも聞くこともできるようになりました。」
―読み書きはどう学びましたか
「英語とヒストリーのクラスはESLでしたが、数学、サイエンスはレギュラークラスでした。宿題も多いし、自習時間だけでは終わりません。テストで良い点は期待できないので、宿題だけはしっかりやろうと努力しました。
―どのようにして宿題を終わらせましたか
「消灯時間後に勉強をしました」
―消灯時間後でも勉強できるのですか
「はい、寮の先生も寝静まってから、宿題が終わるまで勉強しました。」
―どのくらい
「多い時には3時ころまで・・・」
―(お母さんに)日本でそれほどまでに勉強していましたか
(母)いいえ。やれと言ったって勉強をしたことはありません。娘の話は、信じられなかったのですが、事実です。
―どうして、それほどまでに勉強できたのですか
「韓国の子はすごい勉強量でした。中国の子は韓国の子ほど勉強はしませんでしたが、やるときの集中力がすごかったです。私だけ、勉強やらないわけにはいきません」
―すごいですね。日本にいたら考えられないことが起ったわけですね。
(つづく)