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書く力をつけるために - 小学・中学・高校留学

中学校を終了すると同時に留学し、4年かけて英語圏の高校を終了して大学受験に望
む生徒が最も苦労するのが英語の文章作成力です。初等、中等教育時代を英語圏で過ごした生徒は、テレビや映画などを理解する力は容易に身につきますが、英語を使って論理的に文章や段落を構成し、自分の意見を合理的に述べるという作業は、かなりの努力と根気が必要になります。しかし、これから英語で書く力は以前にもまして、より高いレベルで留学生が取り組まなければいけない課題となるでしょう。
TOEFL、IELTSなど留学生の英語圏への大学入試に欠かせない英語試験にも書く力を確認するWritingの課題があります。また、アメリカ大学入試で課せられるSAT(Scholastic Assessment Test:大学進学適性試験)にもWritingが導入されるようになり、その配点は、数学、読解、という旧来からの科目と同等の800点が与えられています。
書く力が近年大きく問われるようになった背景として、グローバル化された社会があると思います。多くの人がインターネットで情報を得ているわけですから、そこに書かれることの質や量が問われるのは当然と思います。SATにしても、TOEFLにしても、Writingが当初からあったわけではありません。以前は、英語に対して知識が重点的に問われたのですが、社会がグローバル化するにつれて、文章表現の重要性が高まり、それにつれて大学入学の試験形態も変化したわけです。
書く力がより重視されるようになったのは、英語圏に限ったことではありません。日本でも書く力が重視されるようになり、私立中学、高校などでは、エッセイタイプの課題が増加しているそうです。それすなわち、日本の大学入試においても書くことの重要性がより大きく取り上げられるようになったということだと思います。
書くという作業で最も大切なことは、それに慣れ親しむことではないかと思います。そのためには、読むというインプットを増やすことが一番効果があると思います。大学入試で求められている書く力というのは、美しい文章でも素晴らしい表現力でもありません。「自分の意見」をいかに正確に解り易く、筋道をたてて説明できればいいのです。
すなわち、そのためには、意見をサポートするための知識や例証が必要で、それらはほとんどが創作されるものではなく、勉強したことから引用すればいいわけです。この作業を繰り返して行うのが、英語圏の国語や社会の授業なのです。
つづく

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