英語力を伸ばした生徒
8月末の渡航を控えこの数か月で劇的に英語力を伸ばした生徒がいます。
今年の3月ころから英語をその生徒に教えたのですが、
英語の勉強に積極的に取り組んだとはいえませんでした。
「もったいないなあ」という感慨とともに、ぜひ英語の勉強はやってほしいと
お母さんにも伝えていました。
お母さん曰く、「はい、英語の勉強が足りないのはわかっています」
とのことでしたので、これ以上、私も言うことがなく、
彼が自らオフィスに英語の勉強をするためにやってくることを願っていました。
3か月くらいのブランク後、彼はオフィスにやって来ました。
私は、覚えてほしい重要な英語文法知識の筆頭である関係代名詞について
彼に問題にあたらせました。
読んで訳すまでは、とてもすんなりとできました。
では、二つの文に分解させてみると、これもまたできます。
例外的な問題はすべて無視して、基本となることはしっかり理解しています。
関係代名詞の次に関係副詞へと進みました。
なぜ、関係副詞なのか、関係代名詞との違いを説明すると、
それも彼は理解しました。
これはすごいと思いました。
彼がスカイプインタビューで、英語知識の不足をニコニコ顔でごまかしていたのは、
年があけてすぐのころです。
あのころは、英語知識はそれほどなく、英語の構造理解もままならなかったのですが、
それから半年もたたないうちに、日本に居ながらにして、また部活のスポーツも
こなしながら、彼はどこかでしっかりと英語に取り組んでいたのでしょう。
―英語、できるようになったね、勉強したの・・・。
「まあ、英語ちょっとしました」
―3か月前とは、まったく違うけどどのくらい勉強したの
「まあ、やりました」
会話にならないので、さらに彼には問題をこなしてもらいました。
誰でも自分を変えられる時期というのがあるのではないかと思います。
変えようと思うから、集中力もあるし、意欲もあります。
精神的充実度がかなり高い状態であれば、学ぶスピードも質も高くなります。
逆に、納得の出来ていない学習は、学ぶスピードも遅く、
内容も高くはならないでしょう。
ボーディングスクールへの留学では、留学初年度の生徒にも
英語で本を読むという課題が与えられます。
英語の文章1ページを読むのさえ大変なのに、
100ページ以上ある物語など読めないと諦めたらそれで終わりです。
おおよそ、ボーディングスクールの読書課題は日本語訳もあります。
それを日本語で読んで筋を理解すれば、
100ページ以上の英文も理解できるかもしれません。
英語を格段に伸ばした彼の新たなチャレンジが始まります。