その4 IVYリーグをめざして ボーディングスクール留学
IVYリーグ校を目指すために不可欠な要素について述べてきました。TOEFL100点以上、SAT2000点以上、高校時代の成績はストレートA、さらにスポーツ、音楽、芸術などで優れたところがあり、英語、数学、ほか1名の先生からの推薦状を書いてもらえることが、IVYリーグおよびアメリカの難関大学に合格する基本です。
試験の点数だけを目標にしても合格できないことは先のブログで述べました。志願者は世界中から集まってきます。日本人同士の競争である日本の大学の受験とはその点も違います。また、基本言語が英語になりますから、TOEFLやSATの点数とともに英語が使えなければなりません。
世界の著名な大学に入学するためにもっとも必要なことは、充実した高校生活ではないかと思います。そして、日本人であることを最大限に生かすことです。これは、IVYリーグ校だけでなくて、ボーディングスクールについてもいえることですが、世界から願書が届くような学校は、国ごとの枠を設けています。現在、アジアの国のなかで日本からの願書の数は中国をはじめ他の国々と比較して決して多くはありません。ですから有利なのです。
日本の大学受験の問題と比較すれば、TOEFL、SATはそれほど難解ではありません。もちろん、中途半端な知識や学習では高得点は望めませんが、大学での勉強を想定して作られているTOEFLの問題は、使える英語を学ぶ上でもとても良い問題と言えるでしょう。
SATについては、TOEFLよりも実用的ではないにしろ、覚えなければいけない単語や熟語などを避けては通れません。それに取り組む意識がなければ、そもそも合格は難しいと思います。
では、高校時代の成績が悪い場合はどうでしょうか。その場合は、IVYリーグ校をはじめとしてトップランクの大学1年生への合格は難しいと思います。そのような場合は、編入を考えるのです。3年時、あるいは大学院からの入学という方法です。第一志望の学校でなく、その下位の大学で学んだとしても、日本からの留学生は勉強の質と量に驚愕することと思います。そして、必ず自分の道が見つかると思います。そうすれば、編入への明確な筋道も立てられると思います。
(つづく)