ボーディングスクール―10年生の学習科目
ボーディングスクール10年生(日本の高校1年生)での学習科目を現役の生徒が実際に履修した科目に基づいて解説したいと思います。
主要科目
英語:English II
社会:Contemp World History
外国語:Chinese II
理科:Chemistry
数学:Adv Precalculus w Stats
芸術科目
Music Instruction
Orchestra
体育科目
After School PE
Healthy Living and Life Skills
Tennis
Indoor Track
その他のクラス
Writing Support
Independent Study
Peer Language
Korean Peer Practicum
Resident
主要科目のうち、英語、すなわちアメリカのボーディングスクールでは国語になりますが、IIとあるのは、第2学年を意味しています。9年生(日本の中学3年生)がアメリカでは高校1年となり、4年間で卒業しますが、第2学年目のIIです。国語としての英語は、毎年履修することが必須となります。
各学年の呼称は、1年生、フレッシュマン(Freshman)、2年生sophomore(サーフモア)、3年生junior(ジュニア)、4年生senior(シニア)となります。
社会のContempというのがcontemporary(現代)の略語で現代社会史の学習で、第一次、第二次世界大戦あたりの時代が中心になるようです。
外国語はアメリカでは選択制で、スペイン語、中国語、フランス語、ラテン語などが選択できます。ボーディングスクールのなかには、日本語が選択できる学校もあります。
理科は4年間のうち、2年間履修するのが一般的で、生物は必須となっています。
数学も同様に4年間のうちで2年間は必須となりますが、この生徒が履修した数学のクラス、Adv Precalculus w Statsを略さないで表記すると、Advanced(上級) Precalculus(微分積分の準備学習) with Statistics(統計学)となります。アメリカボーディングスクールでは、生徒の学力に応じて学年の枠にとらわれずに授業を受けられることが多々ありますが、数学などはその典型です。統計学も微分積分もアメリカの高校数学においては必須ではありませんから、この生徒の場合、通常の生徒よりも1-2年先んじて数学の勉強をしていることになると思います。
芸術科目は、それぞれの生徒の意思が尊重され、選択されます。この生徒は音楽
に特化して芸術科目を履修しています。学校にオーケストラがあるところもボーディングスクールの多様性の具体例かとも思います。
体育でAfter school PEとあるのは、放課後に体育を実施するためです。ボーディングスクールの体育は、午後3時以降に行われます。この生徒は、テニス、室内トラック競技を選択しました。1年を秋、冬、春の3期に分けてそのうちの2期は競技スポーツを必須選択にするのがボーディングスクールの体育の一般的な履修形態となります。Healthy Living and Life Skillsは日本の保健体育に該当します。
つづく