学校難易度について - ボーディングスクール留学
TABSに加盟している北米のボーディングスクールの入学難易度は、誰でも簡単に判定することができます。その方法を紹介したいと思います。
判定の基本情報となるのは、総生徒数と寮生徒の数です。寮生徒の数が300名を超えるボーディングスクールは、留学生の入学に際してほぼ例外なくかなりの英語力を求めると言っていいと思います。かなりの英語力とは、TOEFLが80点以上と考えられます。
生徒全体数が300名前後で寮生徒が200名ほどのボーディングスクールは、おおよそESLクラスがついています。もちろん、Middlesex Schoolのように、全体数が378人で寮生徒数は253人ですが、ESLクラスはなく、入学にはかなりの英語力が求められるとともに、SSATスコアの提出も必要なボーディングスクールもあります。このように、すべてのアメリカのTABS加盟のボーディングスクールが全体数と寮生徒数だけで入学難易度の分類はできませんが、寮生徒数が200名前後のボーディングスクールの8割くらいには、この基準にあてはまると言っていいと思います。
ESLクラスは、初級(beginner level)、中級(intermediate level)、上級(advanced level)という3段階に大別されます。初級ESLがあるボーディングスクールは、英語力がかなり低くても、留学生を受け入れることができます。また、ESLがついていても英語力を求めるボーディングスクールは、初級ESLが無い場合が多くあります。
総生徒数が4学年で150名を下回るボーディングスクールは、一般にスモールボーディングスクールと言われ、ほとんどの学校にESLクラスが初級からあります。この学校群は、入学時の成績が平均以下で、英語力がほぼゼロであっても、丁寧に留学生の面倒を見てくれる種類のボーディングスクールです。
もちろん、面倒見の良さは、留学生だけではなく、アメリカ人生徒に対しても同様であり、LD、ADD、ADHDなどの学習障害のある生徒に対してもお世話ができることを強調しています。
これらのボーディングスクール以外でTABS加盟校には、ミリタリースクール、セラピューティック・スクールと呼ばれている学校群があります。ミリタリースクールとは、そのほとんどが、アメリカの退役軍人によって創立されています。ミリタリーと言っても、すべての学校で高校卒業資格が取得できます。征服の着用、マーチング、寮生活などは、模擬的にミリタリー色がありますが、基本的には大学進学を目指している高校です。
つづく