日曜コラム 国際線フライト遅れの時
モントリオール国際空港(ピエール・エリオット・トルドー空港)から
シカゴに向かうフライトの入国審査は、モントリオールを発つ時に行われます。
9日、金曜日朝のイミグレーションはことのほか混んでいました。
長蛇の列にもかかわらず、移民局の担当者は4-5人という状況です。
国際線が絡むフライトは3時間くらい前に空港に到着するのが無難です。
このフライトが悪天候と空港混雑で1時間ほど遅れて、シカゴに到着したのですが、
シカゴ発成田行きユナイテッド航空881便はメンテナンスのために、
13時15分出発の予定が、なんと5時間30分遅れて17時45分となっていました。
当初のフライトが予定通りであれば、午前中に成田に向けて発つ全日空便に
変更できたかもしれませんが、シカゴオヘア空港に着いた時はタイムアウトでした。
「やれやれ、6時間もどうしよう」と思うところを、頭のスイッチを切り替えて、
時間の貯金が出来ないものかと考えました。
読みかけの本を読む、ブログを書きためておく、メールを返信するなどは、
少し先の時間をストックするのに「役立つではないか」と考え方を切り替えました。
シカゴのユナイテッドのラウンジは年に10回くらいは訪れるので、
バーテンのおじさんの顔もすっかり覚えてしまいました。
インド系の人が多く、みなそっけないのですが、
慣れると、無口でもくもくと仕事をこなすその素朴さがここちよくも感じます。
搭乗時間まであと4時間あります。
少し前まで、早朝から午後に飛行機に乗り継ぐ時には、
乗継空港でがっちりとランチを食べていました。
でも、今ではお昼はとてもライトに済ませています。
昼のフライトがナイトフライトになったからといって、
お昼をしっかり食べないのは、飛行機での食事との重複を避けるためです。
日野原重明先生が言うとおり、お昼を抜いてもどうということはないと思います。
特に年をとってくると、体が必要とするエネルギー量が少なくなって、
1日2食でも十分にやっていけます。
ユナイテッドのラウンジで面白いものを見つけました。
5センチほどの正方形のビニール袋に入ったミニキャロット(人参)です。
クラッカーやチーズの小パックとともに置いてありました。
小指ほどにも満たないミニ人参をガリガリかじりながら、
時の貯金をして、あと3時間半あまりを有意義に使いたいと思います。