留学コンシェルジュ

自力による英語学習- 小中高留学

日本では、中学校、高校時代に英語を学ぶ内容や方法は確立していると思います。しかし、留学した日本人留学生は、日本で勉強した英語学習法とは、まったく独立した方法で自分の学習スタイルを作っていくようです。
先日のブログで、留学先では人の力を最大限に生かす、また個人教授で日々の授業のカバーをするという留学生の英語習得方法をご紹介しましたが、今日は、春休みに帰国した留学して1年に満たない生徒と話す機会があったので、彼の留学サバイバル法を中心に、英語習得について考えてみたいと思います。
日本を発つ前の英語力はほぼゼロだったその生徒にとって、昨年の秋から冬にかけての学校生活はとても辛いものであったと思っていたのですが、実際は「日本よりもいい」というのです。
―なぜ、日本の学校よりボーディングスクールのほうがいいのですか
「日本は授業が堅苦しいです。でも、うちの学校の先生たちは、堅苦しくないし、『今日は外で遊ぼう』なんてことがほんとにあるんですよ。日本じゃ、考えられません。ぼくは、こっちのほうが、好きです」
―それは良かったね。しかし、英語力ではとても苦労したと思うけど・・・。
「今は、生活には困りませんよ」
―どうやって、英語を覚えたの
「人が喋っていることを真似していう、先生のことばをパクって、覚えていったんです」
―では、読み書きはどうしているの
「これが問題です。書きたいことをイメージしても、それが文章になりません」
―そうだろうね。そう簡単には、読み書きはマスターできないでしょう。だから、チューターの先生がとても役に立っていると思うけど、どうですか。先生は、日本に長くいて(7年ほど)、日本の文化も理解していると思うけど
「ぼくと先生の会話は英語です。時々、ぼくのわからない単語を先生が日本語で言ってくれる程度です」
―そうだったのか。先生ときみのかなりのコミュニケーションが日本語かと思ったよ。
「そんなことはないですよ。しかし、ぼくにとってチューター先生はとても大きな存在です。先生と話していることで、とても英語を覚えました。また、授業でわからないことも教えてくれます。先生はとても優しいです」
―よかったね。そんな人と出会えて。さて、今年のサマーはどうしよう・・・。
留学生活、英語力ゼロからのサバイバルを支えているのは、やはり、人の優しさではないかと確信します。

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