問題解決力とタイムマネジメント - ボーディングスクール留学
<前日のブログに続きます> 日本人留学生の初期のボーディングスクールライフが大変な理由は英語力がないからという理由だけではありません。今までの学習方法との違い、そして自己管理をあらたに学習しなければならないという3つの課題を同時にこなさなければならないからです。一言でいえば、学習文化のあらたな習得ということになると思います。
驚くべきは、中学校1-2年生の生徒たちが、この3つの課題を1年間程度で解消できることなのです。
今までは、タイムキーパー兼ゼネラルマネージャーであるお母さんが学習面、生活面でのほぼすべての世話をやいていたわけですが、その状況が「リセット」されても彼らは途方に暮れて泣き沈み、しっぽをまいて逃げるようなことは絶対にしないのです。
むしろ、年齢が若く、社会経験が少ない分、すなおに目の前にある現実を受け止めることができます。「自分で自分を管理しなくては」、「わからないことは、聞かなくては」などと、タイムマネジメントや問題解決力を、1年余りの間に自ら身につけるというのが小学校6年生くらいから中学生の留学についていえることです。
ただし、その過程は決してすべてがフラットで順調というわけではありません。どうしたらいいのという発信は幾度となく親にもたらされます。もし、もたらされていなくても、彼らはどこかに必ず発信をしているはずです。それを、親がどのように受け止めるかで、子どもの現地での生活が変わってきます。
「受け止めるだけで果たして問題解決になるのだろうか」という疑問が生じるのは言うまでもありません。故に、中等教育留学の出口が見えるころになると、いずれのお母さんも「私も子どもと共に成長しました」というのです。この言葉の意味はとても重いし、価値があると思います。
(月曜日につづく)