タイムマネジメント - ボーディングスクール留学
ボーディングスクールでは、生徒たちは時間の使い方を徹底して教えられます。時間を合理的に使うことが、それ以降の彼らの生活に大きな影響を与えるだけでなく、上手なタイムマネジメントは彼らの生涯の財産になるからです。その基本は、人の力を借りる、それをうまく利用して、自分を生かすということになります。
タイムマネジメントは日本では、どの教育課程でどのようにして学ばれていくのでしょうか。学習指導要領のなかに、時間の管理という項目はあるのでしょうか。おそらく、社会人になってから、時間の使い方を考えることで、十分と考えられています。
小さなころから、学校、塾、自宅学習と一日のかなりの時間を「勉強」に使ってきた習慣を持つ子どもたちにとっては、ひたすら知識を増やすことに邁進してきたのですから、タイムマネジメントという概念は持ちえないのではないでしょうか。
その代りに、やるべきことと時間はきっちりと決められていて、タイムキーパー役をする人々が子どもたちを管理します。どうしたら、与えられた課題を期間内で完了するかは、生徒そのものが知恵を絞るよりも、タイムキーパー役の人たちが「マネージ」して、生徒はただひたすらに「与えられた」課題をこなすことに熱中しないと、頂点まで勝ち残っていけないのが日本の「受験システム」の原理なのではないかと思います。
ボーディングスクールで生徒に求められることは、「発信せよ」ということです。疑問をそのままにしておかない、そのために半分以上の先生が子どもたちと生活を共にする。それがボーディングスクールの基本です。
日本からの留学生はほぼ例外なく、「質問に来ない」、「授業中の発言がない」と先生から指摘を受けます。そのような習慣が日本の教育のなかでは重視されていませんから、無理もないことです。
ボーディングスクールでは、留学生はほぼ毎日、問題が発生するといって間違えありません。英語力のハンディを抱えているわけですから、授業内容も、出される宿題も解らないことだらけだと思います。果たしてそれを自力解決できるでしょうか。
つづく