役に立つサイトsparknotes - 小学・中学・高校留学
日本での学習と英語圏での学習の基本的な違いは、意見を求められるか否かにあると思います。日本の場合、初等、中等教育機関で学ぶ生徒たちに聞く限りにおいては、暗記が中心の学習となるようです。
英語圏の場合は、課題が与えられてまずそれを研究する。その次に、それに対する自分の考えを述べるということが基本になっているようです。
ハムレットで苦労している生徒からスカイプで「大変」という絵文字
メッセージがありました。
「日本語訳のものを読んで、ストーリーや要点を把握するといい」と
アドバイスをしました。
すると、その生徒は、
I can sparknote it and we’re watching a movie in the class
と返信してきました。
スパークノートとは何だと聞き返すと、
そのサイトを紹介してくれました。
スパークノーツはハーバード大学の学生が開発したのだそうですが、
アメリカの中学、高校が学習する内容であれば、
ほぼすべての内容をカバーするといっていいサイトです。
ウィキペディアとの違いは、概要、主題、要点などが解説されている
だけではなく、なんと質問とその答えまでが掲載されているのです。
たとえば、ローマ帝国をこのサイトで調べてみます。
下記にヘッドラインを挙げます。
総合から詳細にわたる解説だけでなく、チェック機能までついています。
General Info
General Summary(概説)
Context(背景解説)
Important Terms, People, and Events(重要語、人物と事件)
Timeline(年表)
Summary and Analysis年代別解説
From Republic to Dictatorship: Caesar to Octavian (50–30 BCE)
The Early Principate: Augustus and Tiberius (30 BCE–37 CE)
Caligula and Claudius (37-54): The Pitfalls and Regularization of Personal Rule
Nero and the ‘Year of the Four Emperors’ (54-69)
The Short-Lived Flavian Dynasty: 69-96 CE
Rome’s Halcyon Days: 96-161 CE
Study Tools(学習支援課題)
Study Questions(良く出る質問)
Review Test
Further Reading(より知りたい人へ)
How to Cite This SparkNote(引用について)
このような詳細にわたる解説は、社会科だけではありません。
下記の科目をすべてカバーしているのです。
Biography
Biology
Chemistry
Computer Science
Drama(演劇)
Economics
Film(映画)
Health
History
Literature
Math
Philosophy
Physics
Poetry
Psychology
Shakespeare
Short Stories
Sociology
U.S. Government and Politics
驚きの内容でした。
スパークノーツは、When your books and teachers don’t make sense, we do.
と主張します。なるほどと思います。
これからの時代、知識は誰でも瞬時に無料で閲覧できます。
ゆえに、それを取りに行く人とそうでない人の差が激しくなると思います。
日本の場合、初等、中等教育においては、取りに行こうが行くまいが、
「やれ」と半ば強制的にやらされるのではないかと思いますが、
英語圏では、自己選択が基本です。
正しい選択を出来さえすれば、その中身はこれからどんどん進化するのでは
ないかと思います。
これからの時代に対応できる教育、日本でも選択肢を広げる必要が
あるのではないかと私は思います。