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自己責任の幅と選択 - 小学・中学・高校留学

誰もが海外、特に英語圏の国々を訪問して感じるのは、
何事につけいろいろと意見を聞かれるということではないでしょうか。
たとえば、レストランでサラダを注文したら、必ずドレッシングを聞かれます。
サザンアイランド、イタリアン、フレンチドレッシングくらいなら
まだわかりますが、それらから派生した7-8種類を言われるので、
一瞬みなキョトンとしてしまいます。
ステーキの焼き方、オムレツの中身、卵の焼き方、コーヒーのクリームと砂糖、
また、夕食でメインを注文すれば、フレンチフライか、マッシュポテトか、
ベイクトポテト(じゃがいもを皮ごと焼いたもの)か、あるいはライスか、
コールスローか、温野菜かなどと、日本と勝手がちがうので、
選択の多さに追い付くのが大変です。
日常での選択肢の多さに戸惑いを隠せないというのが日本からの訪問者の
本音ではないでしょうか。
教育面でも同様に選択肢が大変多くなります。
英語圏に留学すれば、かならず留学生は自分の意見を求められます。
日本のように、時間表が渡されて、おおよそセットされている
学校生活と違って、ボーディングスクールでは、スタート初日から、
何事につけ意見を求められ、さらに土曜日、日曜日などの外出も
サインイン、サインアウトなど、自分の足跡を最低限記録に留めるのが、
学校での寮生活の基本です。
学校側も親から子どもたちを預かって、その教育を任されているわけです。
学習と生活の管理を親に代わって引き受けるのがボーディングスクール
ですから、その責任は重大です。
では、どうしたらその重大な責任を子どもの教育的、精神的、物理的な
成長を管理しながらやっていけるのでしょうか。
その鍵は、子どもたちに自己責任の概念を早期に植え付け、
そのうえで、公立の教育よりもはるかに多彩で多様な選択肢を
彼らに与えることにあると思います。
北米のボーディングスクールには、そのほとんどが出入りを管理する
校門も学校の周辺を囲む柵、壁、塀などがありません。
学校敷地内に一般公道が複数東西に走っているなど当たり前です。
そこで学ぶ生徒は、日本で想像するよりもはるかに「自由」な環境で、
学校生活を行っています。
もちろん、in the middle of nowhereという表現がなされるほど、
周辺には何もないという環境にあるボーディングスクールもたくさん
ありますが、基本的には寮生たちは、学校内に行動を制限されている
わけではありません。
つづく
学校敷地を横切る公道 Hill School, Pottstown, PA
hill school

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