授業外での質問 - ボーディングスクール留学
留学生に対する先生からのコメントで必ずと言っていいほど、どの生徒にも見られるのが、「授業でわからないことがあれば、質問にくるように」ということです。ボーディングスクールでは質問することがとても重要です。24時間、生徒は学校で過ごします。またキャンパスには、分以上の先生が彼らの家族と共に暮らしています。
生徒にとっては、学校での先生とのかかわり、そして時間の使い方、タイムマネジメントを学習することが、ボーディングスクール教育ではとても重要な課題として考えられています。その基本が、合理的な問題解決、すなわち「質問をする」ということになります。
質問をするというのは、解らないことをほっておかないということです。日本であれば、解らないことは、あとでゆっくり考える。授業の進行中は、質問はなるべく避けて、授業の進行をさまたげないというのが、生徒一般の認識でしょうが、ボーディングスクールにおいては、そのような不文律はありません。
生徒たちは授業の進行がどのような形であれ、自己主張しますし、「そんな些細な」と思われるような質問もします。それを受ける先生も丁寧に答えます。
日本からの留学生の場合、留学当初から授業中に質問はできないのが一般的ですが、授業外であれば、他の生徒に気がねすることなく先生を独占できるわけですから、先生を上手に利用することを学ぶことは、留学生にとってはかなり優先順位の高いことなのです。
ほとんどの留学生は質問しない理由を「何を質問したらいいのかわからない」と言います。最初の1か月くらいは、今までの学校での習慣が大きく転換する時期ですからそれも仕方がないことでしょう。しかし、3か月を過ぎてもそのような状況であれば、留学生に責任があります。日本であれば、教科書にあたれば解決できる問題も、ボーディングスクールではそう簡単にはいきません。言葉というハンディがとてつもなく大きい以上、どこかでその壁をブレイクしないことには、次のステップに進ません。
「そのうち英語も解るようになる」というのは、日常の英語においてのみ通用することで、英語の読み書きは自らが努力し獲得しなければ、決して「自然に」身につくことではありません。
質問をすることは、ボーディングスクールでの学習習慣を身につけるうえで、最初に学ぶことと言っていいと思います。