2014/01/09 小学・中学・高校留学 アメリカ大学入試 エッセイ課題
アメリカ大学入試でのエッセイ(作文)のユニークな質問事項をご紹介したいと思います。
● カリフォルニア州 University of Redlands
1 Considering the institutions to which you are applying, please explain why you have included the University of Redlands
Uniersity fo Redlands, CA
2 Imagine you are part of the University of Redlands admissions committee, and could ask applicants any question as part of the college application.
A) What question would you ask?
B) Why would you ask it?
C) How would you answer your own question?
3 Please briefly elaborate on one of your extracurricular activities or work experience
1については、アメリカの大学では珍しい質問ではありません。単なる志望の動機ではなく、他校との比較で志願者の意思を確認しようというものです。日本では、他との比較をオープンに行うことは控える傾向があります。しかし、オープンにせずに比較が行われているのも事実と思います。
アメリカの場合、比較することは大学入試や教育の場のみではなく、マスコミや公の広告媒体での実名で行われます。明確な自己主張は欧米に共通する文化と言えると思います。
2はとても面白いと思います。出願者を試験官にさせています。そして、その試験官がする質問の内容と根拠を求めています。C、その質問に「あなた」がどう答えるかというのは、ややしつこいと思いますが、これは出願者にあえて考えをめぐらせるために考案されたと思います。
3は日本であれば、学校以外の活動あるいはアルバイトの経験を記せというものですが、働くこと、あるいは仕事をすることに対する捉え方が日本とアメリカでは違うと思います。
ボーディングスクールにおいても、生徒が寮、ダイニングホール(食堂)、学校周辺の地域社会、海外ボランティアなどで「働く」あるいは「仕事をする」ことは奨励されています。しかし、これらの役割は生徒たちが自ら選択するかあるいは、罰則規定によるもので、全員がするものでは決してありません。それが日本の掃除当番と異なる点です。ここにも生徒の意思による選択が重視されています。
● カリフォルニア州 Whittier College
1 To what other colleges or universities do you intend to apply?
2 What was the most influential factor in your decision to apply to Whittier?
Whittier College
1の質問は志望の動機というよりも大学側のアンケートのようなものです。
2はオーソドックスな質問事項と言えます。
● オレゴン州Lewis & Clark College
1 The official motto of Lewis & Clark College is “Explorare, Discere, Sociare” (to explore, to learn, to work together). In 250 words or less, explain the ways you will pursue these values on our campus and how they will influence your experience
アメリカを陸路で東から西に探検した陸軍軍人ルイスとクラークにちなんで設立されたLewis and Clerk College
開拓すること、学ぶこと、一緒に働くことをモットーとするルイスアンドクラーク大学の作文は、このモットーをどのようにして追求していくか、そしてあなたの経験に影響するかと問うています。
日本の場合、大学受験の作文は「小論文」ですが、アメリカの場合はエッセイです。その質問は、アンケートあり、大胆な仮定あり、大学の明確な自己主張あで、日本の比べて、よりオープンで「何でもあり」のところが面白くも、志願者の
意識を上手に引き出そうとしているところがユニークに思います。