日曜コラム 初詣
私の住んでいる埼玉県、川越市は「小江戸」と呼ばれています。
ウィキペディアによると、この街は関東地方では、鎌倉市、栃木市についで
文化財の多いところで、国からも「歴史都市」として指定されているそうです。
毎年、1月3日にだるま市で有名な川越喜多院に初詣に行きます。
今年は私一人で初詣に出かけました。
昨年11月、家内のお母さんが他界されたので、家内は家で留守番。
長男は、3日午前中にすでに仕事場である名古屋に戻り、
養蜂業を始めた二男は、2日から4日にかけてスキーに出かけました。
3日の午後1時過ぎに家を出て、喜多院付近の中学校に自転車を止めて、
正門まで歩いていくと、なんと門の外100メートル以上にわたって、
参拝の人の列ができていました。
「なんと日本人は行儀がいいのでしょう」と外国の人々は思うことでしょう。
また、たくさんの人で広い境内が埋め尽くされているのを見て、
現在の景気動向は別にして、人々の意識の景気は衰えていないと感じます。
一般的に神社へのお参りは、本堂の真ん中は神様の通り道として避けて、
左右の脇から行うと私は教えられたのですが、
喜多院でのお参りは、これだけ人がいるとそうは言っていられません。
整理担当の人がマイクで、こちらからもお参りできますと
サイドを拡げようとするのですが、みなセンターがいいようで、
その指示に従ったのは、私を含めて数人でした。
お参りが終わると、魔除け、厄除け、家内安全などのお守りや札を
売っている場所があり、本堂を下ると破魔矢の店があり、
それに続いて、たくさんのダルマ屋さんが並んでいます。
川越喜多院の災難除け札
家内に災難除け札、かど札を買ってくるように言われました。
「これを玄関に貼っておくと、泥棒がたじろくのよね」と彼女は
言うのですが、なるほど、それで「災難除けかぁ」と納得しました。
江戸時代以前は、寺社仏閣で集められたお金は、災害時、緊急時への
貯金であったのかもしれないなどと、想像しながら、ダルマさんが
立ち並ぶ境内を歩きました。
今年のダルマさん
境内に並んだだるまを売る店々は、同じように見えるダルマさんでも
微妙に形やデザイン、配色などが違います。
また、店によって値段もバラバラで、それをいかにして値切るかという
こともダルマ買いの楽しみでもあります。
私の知る限りでは、本堂に近い喜多院のお墨付きをいただいたことを
大きく掲げている店はダルマさんの値段は高く、
そこから離れれば、離れるほど値段は低くなるようです。
今年の正月もあっという間に過ぎました。
今日は多くの生徒が北半球の学校に戻る日です。
明日から、また忙しい日常が始まります。