年頭コラム 日本の財産
新年、明けましておめでとうございます。
いつもブログを購読いただきありがとうございます。
本年も毎日ブログを書きますので、引き続きご購読いただきますよう、
よろしくお願いします。
私は日本の財産は、日本人が長年にわたって
つちかってきた生き方にあると思っています。
どのような生き方かというと、勤勉さ、正直さ、誠実さなど、
ひとことでいうとまじめな生き方です。
海外の人々が不真面目というわけではありません。
しかし、日本人が作り出す有形、無形のものの、きめ細かさ、丁寧さ、
繊細さなどは、世界で大いに認められています。
飛行機に乗り比べてみれば、その徹底したサービスの良さはすぐわかります。
そして、日本人だけでなく、外国の人々もそのクオリティーを認めています。
アメリカの道路を走れば、日本製の車の多さに驚かされるでしょう。
ニュージーランド、カナダ、ヨーロッパにいっても
メイドインジャパンは今のところ、根付いていると思います。
世界に誇れる日本のサービスやモノ作りですが、
これが永遠に続くことはありません。
電化製品の世界では、すでに韓国に抜かれ、車産業においても、
アジア各国の急激な追従は、驚くべきことです。
さらには、金融の世界では、アメリカの動きに翻弄され、
バブル経済崩壊後、慢性的なデフレから抜け出せていません。
フリーター、契約社員の増加、失業率の上昇、新卒者の就職難など、
バブル以前の終身雇用、年功序列という一般的な仕事のかたちは
今は跡形もなく消えてしまったといっても過言ではありません。
そのような世の中だからこそ、勤勉であること、正直であること、
そして誠実であることがクローズアップされるべきだと私は思います。
私は日本人の真面目さを10代の留学生たちから感じます。
勉強できる生徒も平均的な成績あるいはそれ以下の生徒であっても、
おしなべて彼らは誠実であり、一所懸命に異文化に適応しようとし、
人のせいにせずに自ら自分の道を切り開こうとします。
自己主張やディスカッションは不得意ですが、彼らの生きる姿勢を見ていると
私は日本人に生まれてよかったとこころから思えるのです。
10代の日本の若者が、世界に出てたくましく生きていく、
ひとり一人違った生き方があると思いますが、帰っていくところは、
日本であり、そこにいる家族であってほしいと思います。
その精神を大切に、今年もコンサルティングという仕事に
生きがいを見出していきたいと思います。