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小学・中学留学 大学試験の評価方法

冬休みに入り南半球、北半球の留学生が帰国しました。
1年間限定留学をしている都内の進学実績の高い高校に通っている
生徒のボーディングスクール半年間の印象は、「楽しい」というものでした。
何が楽しいのかというと、まず自分の大好きなギターを授業として
取ることができ、その授業とは、4人のグループによる演奏そのものなのです。
ただし、ロックミュージックはボーディングスクールでは授業としては、
取り上げないために、演奏するのはいつもジャズ傾向の曲だそうです。
さらには、1年に3回変化するスポーツ活動です。
本人は現在、スノーボードをスポーツとして取っています。
アメリカ東海岸は雪が豊富なところですから、シーズン中は週に一度は
かならずスノボーを楽しめるというわけです。
アカデミックな面での本人の感想としては、
SATは日本の大学受験内容よりも簡単だということでした。
本人は難易度の観点からSATを見ています。
大学受験を控えた生徒としては当然の視点ですが、
SATという試験は、基礎的な知識を問う試験であって、アメリカの場合、
この試験の結果のみで合否が判定されることはありません。
ボーディングスクールでは、学校生活のなかでも「試験」に対する
評価の仕方が日本とは異なっています。
すなわち、中間、期末試験などの結果は、本人の成績評価のおおよそ50%で、
あとの50%はクラスでの授業参加度、宿題の提出率と出来具合、
クイズと呼ばれている小テストの結果によるものです。
試験だけで成績を出さないというボーディングスクールの生徒評価は、
大学入試においても共通しています。
SATという試験では、到底合否の判断はできないのです。
また、SATという試験で高得点をあげるために、
アメリカの受験生たちは、躍起になってその対策に取り組むというよりも、
日々行われている授業で良い結果を出すことに集中することが、
結果としてSAT対策に結びついていることを、学習文化として
心得ているのだと思います。
それ故に、アメリカでは、予備校も塾も家庭教師もビジネスとしては、
展開されていないのです。
あくまでも年に一度の試験結果で合否を判断しようとする日本式大学入試と
高校での学業成績、基礎的学力(SAT)、そしてそれ以外のスポーツ、
音楽、芸術、社会的特性を総合的に判断しようとするアメリカの大学入試、
どちらが、良いかということは、絶対的な判断はできないと思います。
自分に合っているのはどちらか、どちらが自分を正しく評価することに
なるのかを見極めることが、
それぞれの生徒の未来を豊かなものにすると思います。

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