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休日コラム 剣道-稽古納め

今年もあっという間に師走です。
私は趣味で剣道をするのですが、この時期に稽古納めが行われます。
今年の稽古納めは、小学校、中学校とこの道場に通い、
高校の剣道部、大学は体育会で剣道を行い晴れて社会人となる
当剣友会OB、タナカ君(四段)や、親子3代で剣道を愛好している
中学2年生で埼玉県の剣道ランキキング上位のケンタ君なども
参加してにぎやかに行われました。
普段は同年代の方々と稽古をすることが多く、スピードにはあまり
こだわらない剣道をしていますが、さすがに中学、
大学などの現役との手合せでは、相手のスピード、瞬発力と
自在の攻め手にはついていけません。
ケンタ君はまだ二段にも達していなく、タナカ君は四段と私よりも
段位は低いのですが、試合の巧みさと、全身がバネのようなしなやかさから
打ち出される面や小手には、感心させられるばかりです。
私にしてみると、彼らは自分の剣道文化のなかでは、明らかに異文化です。
普段の稽古や練習のなかでは決して出会うことのない人々です。
相手を誘い、引き出し、手元が浮くのを想定して、技を出す、
あるいは、攻めて、攻めて、さらに次の手で決めるなど、
その立会いの運動量は普段の倍以上です。
こんなにすばやくなぜ小手が打てるのだろうか。
こちらが面を打てば、胴を抜かれる。
さらに、一歩入ってきたかと思うと、次の瞬間に面が飛んでくる。
最初の2分ほどは、圧倒されるばかりで防戦一方です。
スポーツ面白さは、チャレンジの精神にあると思います。
彼らと対峙していると、自然にこちらもスピードと上げ、
攻め手を多様化し、普段よりもより早く、より遠くへ、より大きく
踏み込んで飛ぶということに慣れてきます。
もちろん、10代、20代の体力、バランス、筋力と還暦を迎えようとしている
私のそれとでは、圧倒的な物理的差があることは明白です。
それでも、ソフト面では、そのような物理的ハンディはありません。
相手がいかに巨大であっても、スーパーアスリートであっても、
稽古では、その異文化的存在の人間から何か学べると思えばいいわけで、
こちらが失うものなど一つもありません。
かくして、へとへとになるまで、若い諸君と剣を交えることが
また新たな剣道の世界への入り口となり得ます。
稽古を終えた後は、道場の大掃除です。
一年のほこりを払い、床を水拭きと乾拭きで磨き、
トイレもきれいに洗います。
「今年もありがとうございました」
私たちは、お互いに挨拶を交わし、来年の再会を楽しみに、
今年の稽古を終わりました。

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