小学・中学留学 ジュニアボーディングスクール5
<前日のブログに続きます>
1日2時間程度の自主学習時間では、到底難関大学への合格は無理と考え、「ボーディングスクールには、塾はないのですか」という質問が、日本の受験を考えてきたお母さんから質問されるのも、無理はないと思います。
では、ボーディングスクールの生徒たちはどのようにして自分に与えられた一日3時間程度の学習時間の中で、アイビーリークの大学に入学できるような学力を身につけていくのでしょうか。
その答えは、授業時間中と土日の活用にあると思います。教科書の内容を中心とした日本式授業と違い、ボーディングスクールでは、2-3センチもある分厚い教科書はリファレンスブック(参照本)といえると思います。先生からテーマ、課題が与えられその内容や問題点などを調べたり、確認したりするのに教科書は使われますが、そこに網羅されている内容を国の指導要領に従って、忠実に実行していくということはボーディングスクールにおいてはありません。
そもそも教科書の内容に準拠して受験問題が作成され、それに対応できるように高校が予備校化するということ自体がボーディングスクールのスタッフには考えられないことではないかと思います。
たとえば、歴史の大きな流れや事件などは覚えるだけでは意味がないとボーディングスクールの先生たちは考えていると思います。歴史を知ることはそこから学ぶことであり、そこで初めて自分たちの未来に応用ができると、考えるのは、ボーディングスクールの先生のみならず、大学の先生も同様です。
「知識がなければ、応用もない。それが学びの基礎になる」と考えてきたのが、今までの日本を支えてきた考え方ではないでしょうか。しかし、すでに日本は次の段階、すなわち成熟した社会へと移行しつつあるのではないかと思います。基礎を学び、知識を増やして、何を達成するのか、そのゴールが果たして見えているのでしょうか。その最先端を行っている世界に相手にしている企業が求めているのは、基礎をしっかり知っている人材ではなく、即戦力となる人材です。そのナンバーワンの知識は、「英語力」であることが、認識されているからこそ、多くの人が様々な形で英語を勉強し、英語を身につけようと必死になっています。
つづく