日曜コラム スポーツリバウンド
ダイエットに取り組んで結果を出した人の体重リバウンドは良く聞きますが、
スポーツに関してもリバウンドという現象はあるのではないかと思います。
小学生で体育が嫌いな生徒は稀だと思いますが、
何らかの理由で、中学、高校、そして大学と
スポーツに疎遠になることもあります。
そのような人が、学生時代を過ぎて、
あるきっかけからスポーツに熱中することもあります。
例えば、現代の小学生、中学生にとって、最近報道されたフットボールの
反則タックルを見れば、そのスポーツをやってみたいとは思わなくなるでしょう。
自身の中学から大学までを考えてみても、
とても部活スポーツをやる気にはなりませんでした。
それは、スポーツクラブに属している友達やクラスメートたちが、
スポーツを楽しいとは言わず、ひたすら先輩やコーチの先生に服従し、
彼らが気に入らないと、理不尽に罵倒されたり、
時には暴力を振るわれたりすることが半ば公然と行われていたからです。
英語圏の国々の中学、高校におけるスポーツ事情は、
日本のそれとは違っています。
何よりも、生徒たちは楽しいからスポーツをやっており、
先輩やコーチからの罵倒、暴言、暴力などから
選手たちは無縁といってもいいでしょう。
彼らは、勝つための駒ではなく、一人ひとりが
スポーツを楽しむ主体です。
それ故に、万年補欠などという生徒はどこ国でもあり得ませんでした。
それぞれの技量に合ったチームを作り、試合に臨ませるのです。
そのような環境に身を置いているので、
私は還暦を過ぎていよいよスポーツリバウンドを体験しています。
とにかく、一日一回は、汗をかかないと満足しません。
海外に出張しても同様ですが、幸いなことに
アメリカは日本よりも運動が生活の中にうまく浸透しています。
アメリカのホテルには、ランニングマシンのみならず、
必ずサイクリングマシンや膝の負担の軽い
ウォーキングマシンなどが置いてあります。
最近、剣道形の練習のし過ぎで右膝を痛めましたが、
出張先の運動には事欠きません。
中学、高校、大学とスポーツクラブには、先の理由で属しませんでしたが、
今にして剣道、テニス、朝の公園でのトレーニング、ストレッチ運動など、
スポーツは楽しいと心底思えます。
スポーツリバウンド、それは私にとって、
年齢に関係なく起こった体にプラスの現象です。