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小学校留学 - 1

小学生の留学というのは、バブル崩壊後に注目されるようになりました。
中学、高校と違い小学校時代は、子どもたちにとっては
学びは新しい作業です。その一つずつの段取りや手順、
学習の特徴などを覚えていくことになります。
小学校時代は、親の庇護のもとに生活が行われていますから、
親子相互の信頼や依存が大きく、特にお母さんにとっては、
わが子と離れて暮らすなど思いもつかないことかもしれません。
一方で、学習力は別として、小学生の異文化適応力は驚異的です。
ですから、英語力を身につけるという点においては、中学から大学までの
留学と比べてこの時代に留学を考えることがとても有利です。
理想的な状況としては、母国の文化、習慣を保ちつつ、異文化に適応し、
自分のアイデンティティーを明確に持ったうえでバイリンガル、
トライリンガルとしての知識を獲得することですが、
どのようにしたらそれが可能になるのかを考えてみたいと思います。
スイスのボーディングスクールでは小学生の受け入れは一般的です。
小学校低学年の生徒がしっかりと寮生活をしています。
おそらく、ヨーロッパにおいては、そのような文化が社会に
定着しているのではないかと思います。
社会事情が日本よりもはるかに多種多様に変化してきたヨーロッパでは、
物心ついたら、一番安全、安心な場所で教育を受けさせるということが、
家族のあり方とは独立して考えられてきたのではないかと思います。
スイスのルガノにあるTASISの2代目理事長、フレミングさんが寮生活を
スタートしたのは、彼女が6歳の時だったそうです。
初代のフレミングさんが、アメリカからこころざしを新たに
スイスにわたり、TASIS創立に奔走している状況では、
確かに「教育」のすべてを任せることができる小学校のボーディングスクールは
フレミングファミリーにとって、もっとも有意義な選択だったと思います。
日本の場合、ボーディングスクールという教育システムは欧米のように
進展はしませんでした。
日本での大学進学のための難関進学校は、通いのところが一般的で、
寮完備の学校は数えるほどしかありません。
その数の増減があまりないところをみると、
日本の教育は、通いの学校を中心に行われていることがわかります。
その傾向はこれからも続くと思われます。
つづく

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